「『西廂記』研究」
担当教員  廣瀬 玲子 学期:夏 水・4 赤門総合研棟 723
 元雑劇『西廂記』を、明代の王驥徳と清代の毛奇齢の注釈に重点をおいて読む。特に毛奇齢の注釈は、現代の文学研究にも通じる精密な読解を示すものである。受講者が各自の専門分野における「注釈」の問題を考える契機にもなるだろう。
 最初に中国の戯曲についての基礎知識、専門用語などを説明し、『西廂記』についてもその成立や版本についての解説をする。そのあとの授業は演習形式で、担当箇所を決めて順番に原文と注釈の訳読をする。第三本から読み始める予定である。
 基本的に講義形式で授業を進めていきます。必要に応じて、受講生の皆さんに資料を読んでもらうこともあります。

教科書:
 『西廂記』本文(王季思校注『集評校注西廂記』上海古籍出版社、1987)・王驥徳本・毛奇齢本のテキストはコピーして配布する。

参考書:
 『西廂記』を読んだことがない場合は、平凡社の中国古典文学大系52『戯曲集 上』の田中謙二訳「西廂記」を読んでください。





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