「戦後日本の魯迅研究を検証する」
担当教員  尾崎文昭 学期:通年    隔金・4‐5 東洋文化研究所505
 戦後日本の中国近現代文学に関する研究を検証する作業を進めているが,研究の主要な成果は魯迅研究に集中しているので,魯迅研究を整理している。戦後60年間にどういう問題が問題とされどういう展開と成果があったのか,そして何が解決され何が解決されなかったのか,見逃された問題にはどういう問題があったのか,枠を突き破り新問題群を展示したものに何があったのか,などを分析する。同時に,文学研究論文の方法論について討論する。
 本年度は魯迅の小説『傷逝』『離婚』についての作品分析と,三十年代の魯迅の「雑文」についての研究を検証する。合わせて,それに対応する中国の研究も参照する。
 参考書 魯迅著『傷逝』『離婚』,各種雑文集
       丸尾常喜著『魯迅――花のため腐草となる』(中国の人と思想12)集英社, 1985.5
       丸尾常喜著『魯迅「人」「鬼」の葛藤』岩波書店, 1993.12
       丸山昇著『魯迅・文学・歴史』汲古書院 , 2004.10.



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