「『三国志演義』研究」
担当教員  中川 諭 学期:夏 集中 教室未定

 2001年に首都師範大学数字化校園建設中心高級技師(当時)の周文業先生によって開発された「三国志演義版本比較プログラム」は、まだまだ開発途中でいくつかの問題を抱えているとはいえ、従来の版本研究の方法を一新するほど画期的なものであった。2007年にその対象が『三国志演義』から『水滸伝』・『西遊記』・『紅楼夢』にも拡充し、そしてその後もこのプログラムは毎年バージョンアップがなされている。  本講義では、2010年度の「中国古代小説文献与数字化国際研討会」の様子とさらにバージョンアップした「中国古代小説数字化プログラム」を紹介する。その上で、最新の数字化プログラムを用いた『三国志演義』の版本研究の事例を紹介する。

 1, 中国古典小説史概観
 2, 『三国志演義』版本研究の概要
 3, 2010年度の数字化研討会と「中国古代小説数字化プログラム」
 4, コンピュータを用いた『三国志演義』版本研究の実例
  (1) 黄正甫本について
  (2) 周曰校本について
 5, 「中国古代小説数字化プログラム」の今後の展望

 基本的に講義形式で授業を進めていきます。必要に応じて、受講生の皆さんに資料を読んでもらうこともあります。

教科書:
 特になし。プリントを準備します。

参考書:
 中川諭 『三国志演義』版本の研究(汲古書院、1998年)

 9月13日2〜4限/9月14〜16日1〜4限



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