「上中古漢語文法史導論」
担当教員 松江崇  学期:夏  集中
教室未定 (9月上旬公表)
 同じく“古漢語”と呼ばれる言語であっても、上古漢語(春秋戦国〜前漢)と中古漢語(魏晋南北朝)との間には、その文法体系において少なからぬ相違がみとめられる。社会的な混乱期でもあった後漢魏晋期に、漢語の文法体系に大きな変化が生じたことになる。本講義では、まず、(1)上古―中古漢語間において如何なる文法項目がどのように変化したのか、(2)変化過程にどのような地域差がみられるのか(変化の地域拡散)、(2)変化項目どうしに如何なる影響関係が考えられるのか(変化のメカニズム)、といった問題について概観する。さらに、中古漢語的特徴を反映する早期漢訳仏典を読みすすめることによって、上中古間における文法変化の諸相を理解することを目的とする。
 1)上中古間文法史、漢代方言について概説する(講義形式)。 2)《六度集経》〈須大拏經〉(方一新、王雲路《中古漢語読本》所収のテキストを使用)の読解を行う(輪読形式)。 3)まとめ(講義形式)。
    9/13〜9/17 2〜4限 開講



 この頁閉じる