「字体の変遷」
担当教員  横田恭三 学期:冬 月・2 法文1号館219教室
 現在、目にすることのできる漢字の最古の例は甲骨文である。以来、漢字は、簡略化の道をたどりながら、象形から符号化へとその姿を変え、新しい字体(古文・大篆・小篆・隷書・草書・楷書など)を産生してきた。
 本授業では、まず各字体を概観し、(ア)字体の変遷過程を知り(イ)それらの字体を識別できるようにし(ウ)新字体発生のメカニズムを考察することを目標にする。

授業計画
 1, ガイダンス
 2, 現代中国事情(新出土資料を中心に)
 3, 各時代における文字の姿
 4〜5, 古文・大篆・小篆
 6, 隷変
 7, 漢字の魔力
 8, 草隷から草書へ
 9, 古隷と漢隷(八分隷)
 10, 古代の筆記具
 11, 行書・楷書の発生
 12, 芸術性を有した文字
 13, 印刷術のルーツ…印章・拓本技術
 14, まとめ

授業はパワーポイントや書画カメラを用いて極力ビジュアルに展開する。受講者には各字体の違いを体感してもらうために、ときおり文字を習作する機会を持つ。最終授業時にレポート提出。




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