担当教員  伊藤徳也 学期:通年 火・4 駒場18号館909

 「日常生活の審美化」は、M・フェザーストンによれば、aアートの領域、b自己形成の領域、c消費文化の領域に分けて考えることができる。授業の目的は、近現代中国に即して(1)abc三領域における「日常生活の審美化」の状況と歴史を把握すること。(2)abc三領域の流動的で相互浸透的な関係性を把握すること。(3)1920年代と中国古典世界および20世紀末以降の文化状況との関係を具体的にたどること、である。まずは周小《唯美主与消文化》(北京大学出版社)の後半を読むことから始める

 

授業計画

 1導入:周小《唯美主与消文化》と周作人の「生活の芸術」論の紹介解説
 2演習形式による講読
 2−1周小著書後半
 2−2関連テキスト(日常生活美化を直接論じた論文、あるいは張競生の文章)

 

参考書

 周小《唯美主与消文化》北京大学出版社
 M
・フェザーストン「消費文化とポストモダニズム」恒星社厚生閣
 解志熙《美的偏至 中国代唯美颓废文学思潮研究》上海文出版社
 周仁政《京派文学与代文化》湖南范大学出版社
 李今《海派小代都市文化》安徽教育出版




 この頁閉じる