専門分野: 中国近現代文学,おもに魯迅・周作人兄弟の思想と文学,また二十世紀文学史学。 |
今はまっていること: このところ,大澤真幸氏の本をいくつか続けて読んでいます,新書ですが。相当に難解なところもありますが,当今有数の思想家だと思います。やや「第三の審級」構造に何でも引っ張り込む強引さがあり,問題によっては事態の違いを無視しているように感じることもありますが,その骨太の論理はとても魅力的です。それは現実性・実効性とかいったものとは別の次元の,現実認識の基礎理論とも言うべきものでしょう。 |
コメント: 日本では,中国の近現代文学といえば,正直の所かなりマイナーな世界に属するでしょう。しかし,中国では,大陸でも台湾でも,日本の「日本近現代文学」にあたるわけですけど,日本とは比べものにならないくらいメジャーな世界で,しばらく前までは,ジャーナリズムで活躍するかなりの部分が近現代文学出身でした。今でも文系有名人の半数くらいはそうではないでしょうか。学んで交流を始めると,そういう知的エリートとつきあうことになります。都合良くも悪くも。 |