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担当教員 大塚秀高 | 学期:通年 | 月・5 | 赤門総合:701 |
漢代を扱った演義小説(講史小説)としては『東西漢演義』が知られ、いくつかの異なるテキストの存在が知られている。しかし、これに先行する『両漢開国中興伝誌』や『全漢志伝』の存在は、影印本が普及した現在も、さして認知されていない。この両者は、初歩的な比較対照により、元代に出版された『前漢書平話続集』のみならず、現在は見ることのできない『前漢書平話』の続集以外の部分や『後漢書平話』をも継承する、直系の子孫とみなされている。したがって、『前漢書平話続集』と両者の対応する部分を比較し、前者から後二者への改変の傾向を知れば、類推により残る部分についても復元が可能と考えられる。本講では、その目的を果たすべく、前年度に引き続き三者を並行して読み進めてゆくことにしている。
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