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担当教員 長堀祐造 | 学期:夏 | 木・2 | 赤門総合:738 |
1938年版以来、四種目の『魯迅全集』、いわゆる2005年版が一昨年秋に出版された。そこで、この授業では、前の1958年版及び1981年版全集の注と新版のそれとを校合しながら、数編の魯迅作品を読むこととする。注の変化を確認するとともに、それが作品理解にいかに影響するのか、あるいはしないのか、また、注の変化の意味するところは何か、ということについて考えてみたい。そこには中国現代文学史の問題も含まれるであろう。具体的には『吶喊』所収の一、二篇と魯迅晩年の評論、例えば「トロツキー派に答える手紙」などを素材とする予定である。履修者は授業に出席して訳読とレポートを行うこととする。
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