東京大学被災地支援ネット

      
被災地の記録写真
         
大槌・赤浜空撮画像プレビュー版(大槌町より撮影許可)
ライセンス:CC-by-SA by Univ.of Tokyo/ISTS/Bizworks/MAPconcierge
http://twitpic.com/4w5zn5
Gigapan による360度パノラマ写真【被災地】
http://goo.gl/BGM7I
Gigapan による360度パノラマ写真【遠野まごころネット】
活動状況や受付の雰囲気が把握できます。コメントも入力可能。
http://gigapan.org/gigapans/tag/magokoro/most_popular/
             
活動現場からの報告 2011/05/03 神田順(新領域創成科学研究科)
      

全体行程:一関を起点に、遠野、大槌、釜石、唐丹で調査とヒヤリング 2011/05/03

一関市内の様子
地震被害は少ないが、蔵の土壁が壊れているものが散見される。道路は橋の付け根部で地盤沈下などあり、補修されている。一部、新しい下水工事が不良だったようで、沈下し、補修されている。
「遠野まごころネット」の活動
遠野の地域資源を生かす取り組みがあり、岩手三陸の復興に関して、被災地NGO協働センター立ち上げに際して、神戸における経験者に支援要請があり、村井氏、末村氏中心に神戸の協働センター、静岡の協働センターの協力を得て、日本財団の支援も得て遠野まごころネットとして5団体で発足。現在は30団体に発展し、遠野市社会福祉協議会の協働センターとは表裏の関係で活動を展開中。
大槌町の被害
鵜住居(うのすまい)の手前5,6km地点から、仮設住宅の建設中の敷地を散見。まもなく津波が遡上したことによる被害地域が現れる。市街地は、瓦礫処理がかなり進んでおり、道路も一部港湾地区でまだ路面冠水のための通行止めはあるが、橋も2本通っている。仮設の大槌町役場、災害復興本部を通過し、まず、国際沿岸海洋研究センターの被災状況を見る。何か所かで、大きな船が建物屋上に座礁している。2階まで完全に津波に飲み込まれた様子が、外部からもよくわかる。窓ガラスは、1階でも割れていないものも少数残っている。  防潮堤も決壊、倒壊した部分があり、外構の整備も、かなりの部分を取り壊した上での再構築となろう。RCの構造体には、問題がなさそうであるが、清掃、内装復旧、機能復旧はかなり大がかりとなることが予想される。
尾崎白浜の被害
120棟のうち、その低地部分の20棟が倒壊。米軍からの食糧の支給などもあり、婦人会の活躍もあって、当初の2-3週間は、他の避難施設に比べると良好な環境。ただし、時間が立つとプライバシーが確保できず、老人には苦痛。  被害の出た低地部分が、建築禁止になった。また、山越えの集落は、5割の家屋が壊され、ほとんどの人が、避難所に来て、あまり戻る気もなさそうである。船もすべて流され、これからどうしてまちを復興するか、検討がつかない状況。
唐丹町の被害
釜石湾の南にある唐丹を訪ねる。岸壁が中央で大きくえぐられるも、道路沿いのまちの家は概ね健在に見える。消防自動車のあるRC建物も1階は被災。(後で、漁協の建物と判明)津波は、高低差5mくらいの道路を乗り越え、1階の天井まで達したという。隣家の瓦屋根の住宅は倒壊している。
釜石市沿岸広域復興局を訪問
企画部特命課長高橋浩進氏を訪ね、経営企画部長熊谷正和氏も加わり会談する。  宮古、釜石、気仙沼という広域沿岸の復興に取り組む状況を伺う。散在する漁港も過疎地ではあるが、まだ限界集落ということはなく、また、半農半漁というよりは、漁業専業で、復興への期待は大きいと。 建築構造の立場から、どのような形の支援が考えられるか検討したい旨を告げる。特に、復興ということになれば、平常時の建築基準法にこだわるよりは、そもそも建築やまちの意味を専門家と住民がともに考える中から計画を作っていけることを試みたいと意見表明。特に、唐丹や尾崎白浜などの小さな集落が、専門家と住民の直接のかかわりが見えやすく興味があることを述べる。 今後、どのような形での協力となるかは、現実には、なかなか見えないが、やはり、地域の特性の違いは、地区計画ひとつでも、原則を具体的なルールで決めるというよりは、条件や情報を整理した上で、意思決定を公開したプロセスの中で積み重ね、復興まちづくりの実現を目指したいものである。