東京大学大学院助教授
高山 博 (たかやま ひろし)
『中世地中海世界とシチリア王国』
目次
略語表
ギリシャ文字、アラビア文字のローマ字への転写表
地図
序 論 問題意識とテーマの設定
第一節 ノルマン・シチリア王国研究
第二節 王国行政制度に関する研究史と問題点
第一部 ノルマン征服までの南イタリアの歴史(500年頃−1127七年)
第一章 ノルマン征服以前の南イタリアの政治状況
(500年頃−1000年頃)
第一節 ビザンツ帝国領イタリア
第二節 ビザンツ系三公国
第三節 ランゴバルド三侯国
第四節 イスラム教徒支配下のシチリア
第二章 ノルマン人の南イタリア征服(1000年頃−1127年)
第一節 南イタリアにおける最初のノルマン人の活動(1000年頃−
30年頃)
第二節 ノルマン諸国の形成(1030年頃−52年)
第三節 アプーリア公国とカープア侯国(1052−85年)
第四節 ロベルトゥス・グイスカルドゥス死後(1085−1127年)
第二部 ノルマン行政制度の形成とロゲリウス二世の新王国
(1058−1154年)
第三章 ノルマン行政の基礎(1058−1112年)
第一節 ロゲリウス一世からの遺産(1058−1101年)
第二節 アデラシア摂政期(1101−12年)
第四章 ロゲリウス二世の新王国建設と南イタリア平定
(1112−40年)
第一節 カラーブリア・シチリア伯としてのロゲリウス二世
(1112−27年)
第二節 ノルマン王国創設と半島部の平定(1127−40年)
第三節 戦乱期の行政(1127−40年)
第五章 ロゲリウス二世による新しい行政制度の確立
(1140−54年)
第一節 地方侍従官と地方司法官の配置
第二節 シチリアにおけるディーワーン・アッタフキーク・アルマームー
ルの創設
第三節 中央政府の変化
第三部 ウィレルムス一世、ウィレルムス二世治世下の行政制度の変化
(1154−89年)
第六章 ウィレルムス一世治世の行政(1154−66年)
第一節 宰相マイオからファミリアーレス・レギスへ
第二節 中央行政における侍従官と司法官
第三節 半島部の行政
第七章 ウィレルムス二世治世の中央行政(1166−89年)
第一節 ウィレルムス二世とファミリアーレス・レギス
第二節 国王大法廷司法官と王宮侍従官とアミーラトゥス
第三節 ドゥアーナ・デ・セクレティースとシチリアの行政
第八章 ウィレルムス二世治世の半島部行政(1166−89年)
第一節 半島部における侍従長官と司法長官
第二節 ドゥアーナ・バーローヌム
第三節 半島部における統治構造の変化
結 論
あとがき
付録
1 イタリア中世初期の統治者一覧
2 ガエータ公
3 シチリアのムスリム統治者
4 南イタリア中世の暦制度
5 文書一覧
6 王国の公、侯、伯一覧
7 王国の高級役人一覧
8 系図
参考文献
索引
図表・地図目次
図表
1 ハルトヴィクが考えるシチリアとイングランドの財務行政機関
2 アマーリが考えるノルマン・シチリア王国の行政機関とイスラム教徒の
行政機関との対応関係
3 ガルーフィの考えるシチリアの財務行政機構
4 ジャミスンが考えるロゲリウス二世期の財務行政機構
5 ジャミスンが考えるウィレルムス一世、二世期の財務行政機構
6 中世初期のイタリア半島
7 シチリアにおけるイスラム地方君主の権力闘争
8 ノルマン征服期の南イタリアの公と侯
9 ノルマン征服第二期の主要人物
10 アヴェルサとメルフィのノルマン人首領たち
11 ロゲリウス一世大伯とアデラシア女伯下のギリシャ語称号保持者
12 ファルカンドゥス『シチリア王国の歴史』に見られるウィレルムス一世
期のファミリアーレス・レギスの変化
13 半島部におけるウィレルムス一世期の軍務(治安・司法)長官
14 半島部における侍従長官
15 ファルカンドゥス『シチリア王国の歴史』に見られるウィレルムス二世
期のファミリアーレス・レギスの変化
16 公文書に見られるファミリアーレス・レギス
17 王宮侍従官
18 ドゥアーナ・デ・セクレティース長官
19 半島部におけるウィレルムス二世期の治安長官と司法長官
20 ドゥアーナ・バーローヌム長官
21 ドゥアーナ・バーローヌムの活動
22 ウィレルムス二世期の行政機構
地図
1 七世紀の南イタリア
2 南イタリア、900年−1070年
3 1150年頃の地中海世界
4 ノルマン・シチリア王国、1130−98年
5 ノルマン・シチリア王国、半島部1
6 ノルマン・シチリア王国、半島部2
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