社会調査倫理綱領

 

1.客観性.社会学者は,科学的な客観性を保たなければならない.

2.誠実さ.社会学者は,自らの限界を知らねばならない.そして,自らの力量を偽って伝えてはならない.

3.被調査者のプライバシー.社会学者は,調査対象者のプライバシーと尊厳とを尊重しなくてはならない.

4.被調査者の保護.調査対象者を個人的に傷つけてはならない.

5.秘密の保持.被調査者が求めた場合,身元や個人的情報を漏らしてはならない.

6.調査結果の歪曲.社会学者は,データや調査結果を完全にかつ歪曲せずに提示しなくてはならない.スポンサーは,調査結果を歪曲してはならない.

7.協力に感謝すること.調査を手伝った人に対し,感謝しなくてはならない.

8.調査の準備.財政上の援助は公にしなくてはならない.非倫理的な支援は拒否しなくてはならない.

American Sociological Association

佐野嘉秀訳