東京大学社会科学研究所日本社会研究情報センターでは、下記のような研究会の開催を予定しております。研究会の内容に関心をお持ちの研究者の方々を募集しております。ご検討ください。また大学院生などへの情報提供をお願いいたします。なお参加を希望される方は、下記までメールでご返事ください。第1回の研究会は、10月の末を予定しております。よろしくお願いいたします。
研究会の内容や進め方等は、第1回の会合の際に議論したいと思います。
佐藤博樹
東京大学社会科学研究所
日本社会研究情報センター教授
hiroki@iss.u-tokyo.ac.jp
ISSP(The International Social Survey Programme)の国際比較データが、1985年から1995年分まで公開され、かつ当該データセットの利用、分析に関する国際会議の開催が99年に予定されている。また日本ではNHK放送文化研究所が93年から参加し、93年から95年のデータに関しては、日本を含めて国際比較が可能となっている。そこで日本を含めて国際比較可能なデータセットを利用した国際比較研究を行い、ISSPプログラムに対して日本の研究者としての貢献を行うとともに、ISSPデータセットの研究や教育への利用のあり方を議論する。
なお、いくつかの国では、ISSPの調査が他の調査と一緒に実施されているため(アメリカではGeneral Social Survey,イギリスではBritish Social Attitudes Survey)、そうした調査を含めて研究を行うことも可能である。
研究会のテーマとして以下の内容などが考えられる。
毎年、テーマを変え、同一の設問で、各国(95年は22カ国が参加)が個人調査を行い、データを相互に共有するプロジェクトである。テーマは、下記のようになる。93年以降の日本に関する調査結果の概要は、NHK放送文化研究所『放送研究と調査』に掲載されている。
- 1985 Role of Government I
- 1986 Social Networks and Support Systems
- 1987 Social Inequality I
- 1988 Family and Changing Gender Roles I
- 1989 Work Orientations I
- 1990 Role of Government II
- 1991 Religion
- 1992 Social Inequality II
- 1993 Environment
- 1994 Family and Changing Gender Roles II
- 1995 National Identity
主として大学の研究者(含む大学院生)を予定しているが、特に制限はない。
近日中にISSPデータセットは日本社会研究情報センターから提供可能となるが、それまでは、ドイツのZAから50マルクで95年までのデータセットをCDーROMで入手可能である。ISSPのデータは、//www.za.uni-koeln.de/data/en/isspで申し込むことができる。
なお東京大学の教員・学生は、日本社会研究情報センターを通じて、アメリカのICPSRから無料で入手できるので、センターに申し込みされたい。
98年10月末頃に第1回研究会を立ち上げ、月1回のペースで、1年間の予定で研究会を開催する計画である。
ISSPのデータセットを利用した研究を各自が行い、相互に議論をし、可能であれば研究成果を公表する。成果の公表機会として、SSJDAのWorking Paperなども考えられる。また可能であれば、99年に開催されるISSPのデータセットに関する国際会議に参加することも想定できる。
東京大学社会科学研究所日本社会研究情報センターが行う予定。
Hiroki SATO hiroki@iss.u-tokyo.ac.jp
東京大学社会科学研究所
日本社会研究情報センター 佐藤博樹
Hiroki Sato
Professor
Institute of Social Science
University of Tokyo
tel 03-3812-2111ext.4955
fax 03-3816-6864