福祉社会と社会保障

 「福祉社会と社会保障」(地主重美・堀勝洋編『社会保障読本[第2版]』東洋経済新報社,1998年3月12日,3-31頁)という論文が刊行されました.編者の地主先生に頼まれて,昨年の夏休みに書いたものです.15年前に出た第1版では,今回僕が書いた総論に当る部分は,たしか地主さんと星野信也さんの執筆で,「現代福祉国家と社会保障」と題されていました.時代の変化を感じさせます.しかし今回の論文で僕は,福祉国家から福祉社会へという尻馬に乗って,反福祉国家論を展開したつもりはありません.むしろ,福祉社会論者は,社会保障制度を正当に理解すべきだ,というのが,ここでの隠されたメッセージです.(1998/2/28)

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