Date:2001/12/18
From:劉序楓
Subject:[phase817 489] Re: [phase817 486] 羅振玉氏旧蔵の朝鮮国王表文につき御尋ね
*ご意見等ございましたら、phase817ML事務局まで

拝復   米谷均様

 清朝の「内閣大庫档案」及び朝鮮国王表文について、ご紹介します。
いわゆる「八千麻袋の档案」は、民国初年に廃棄処分され、パルプ工場に売りに出さ
れたが、羅振玉の尽力によって買い戻された。羅氏は、1928年にその中のよいものを
選び(6万7千余点)、旅順へ持っていって、『大庫史料目録』・『史料叢刊』(清太
宗致朝鮮国書など収録)を編纂。ほかの档案を天津の蔵書家李盛鐸に売り出された。
その後、1929年に中央研究院歴史語言研究所に買い取られた。現在は、台湾の中央研
究院歴史語言研究所に所蔵されています。現存する数は約31万件。その内に題本・録
副
奏摺・移会・賀表・実録稿本・黄冊・簿冊などがある。現段階ではすでに16万件が整
理、出版された。それは『明清史料』と『明清档案』である。
『明清史料』(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸編各十冊、各冊100葉)は
1930年から1975年の間、歴史語言研究所が上述内閣大庫档案の漢文档案を、整理する
にしたがい活字版にして出版したもの。内容を詳細に分類した編集はされていない
が、甲・庚編に外国関係の史料を中心に収録している。朝鮮国王の表文も多数収録。
なお、『明清史料』に収録する活字化の档案は、その後影印出版した『明清档案』に
も収録され、一部重複することろがある。保存するスペースを考慮して、『明清档
案』は第325冊以降、影印出版せず、CD−ROM版で保存する作業が進んでいる。
新しく整理されたものは、インターネットでその摘要が検索できるようになっている
(Big5)。アドレス:
http://saturn.ihp.sinica.edu.tw/~mct/newpage1.htm

小生が初歩的に確認するところ、朝鮮国王の表文(付表を含む)が70点以上ありま
す。年代は順治年から光緒まで、未整理の15万点にさらに出てくる可能性が十分あり
ます。福建師範大学所蔵の表文も元「内閣大庫档案」が散逸したものの一部である。
なお、羅振玉氏が旅順へ持って行かれたものは、一部は当時満鉄奉天図書館と大連図
書館に入っています。
現在の所在は確認されていないが、遼寧省档案館のほか、大連図書館にまだ多く所蔵
されていると思います。
(大連市図書館蔵『清代内閣大庫散佚満文档案選編』、天津古籍、1992参照)

追伸:朝鮮国王の表文の複写が数点持っています。「朝鮮国王印」が綺麗に写された
ものと、
原本破損され、印が不鮮明なものそれぞれあります。必要なものがあれば、ご一報く
ださい。

以上、ご参考まで。

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