2004年度非常勤講師担当科目

月脚達彦(東京外国語大学外国語学部)
科目名
大学院:韓国朝鮮歴史社会特殊研究「近世近代資料論」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義「近代朝鮮の国家と社会」
学期:冬 曜日・時限   金・4
 日清戦争による伝統的東アジア国際秩序(中華世界)の崩壊によって、朝鮮は「国民国家」を基本単位とする「近代世界」(「万国公法体制」)に一元的に編入されることとなった。本講義は、「国民国家」形成に関連する新たな政治文化の形成という側面に注目し、近代朝鮮の国家と社会について考察することを目的とする。講義は漢文・国文・国漢文で書かれた史料を講読しながら行なう。受講者には中級レベル以上の朝鮮語の読解力が求められる。
深川博史(九州大学経済学部)
科目名 韓国朝鮮歴史社会特殊研究 「現代韓国農業論」 (大学院)
学期:夏 曜日・時限 集中講義
WTO体制下の農産物貿易自由化に対応して、韓国政府は市場開放対策を進めてきた。その中心は、国際競争力維持を目的とした農地政策と環境農業政策である。それら政策の実行によって90年代韓国農業は変化したと言われている。ここでは先行研究を参考にしつつ、90年代韓国農政が、伝統農村に与えた影響について検証する。日本に先んじて、韓国で導入された「環境農業直接支払い制」及び、その影響についても紹介する予定である。
テキスト:深川博史『市場開放下の韓国農業』(九州大学出版会 2002年)
参考文献:(日本語) 倉持和雄『現代韓国農業構造の変動』(お茶の水書房,1994年)
          加藤光一『韓国経済発展と小農の位相』(日本経済評論社,1998年)
     (韓国語) 韓国語文献は数多いが、朴珍道、金正鎬氏などの研究が優れている。
權純哲(埼玉大学教養学部)
科目名 韓国朝鮮言語思想特殊研究 「韓国朝鮮思想文化研究」(大学院)
学期:夏 曜日・時限  木・2
 この授業では、韓国思想、朝鮮思想とは何であり、それはどのように形成されたのか、その学問の成り立ち(学問形成史)を通して韓国思想(史)研究の諸問題を考察する。具体的には、1980年代、1960年代、解放直後、植民地期、明治期、それぞれの代表的な研究を取り上げ、当時の研究状況を再確認しつつ、韓国思想(史)研究の諸問題を考える。授業の形式は、講義と演習を交えたもの。受講者には積極的参加を求める。テキストはなく、文献・資料などは初回に紹介する。
岸田文隆(大阪外国語大学)
科目名
大学院:韓国朝鮮言語思想特殊研究 「江戸・明治期の朝鮮語学書」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義「江戸・明治期の朝鮮語学書」
学期:冬 曜日・時限  集中講義
 江戸・明治期の日本における朝鮮語学書をとりあげ、各資料についての書誌学的・言語学的検討を通じて、資料批判の方法を学ぶ。「交隣須知」「隣語大方」「漂民対話」「韓語訓蒙」など、対馬および薩摩苗代川の朝鮮語学書を順にとりあげながら、各資料の成立と朝鮮語学資料としての価値を考える。受講生には実際に資料を読んでもらう予定。教材は適宜プリントして配布する。成績評価は出席状況とレポートにより総合評価する。
野村伸一(慶応義塾大学文学部教授)
科目名
大学院:北東アジア文化交流特殊研究 「東アジア祭祀芸能史論」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義 「東アジア祭祀芸能史論」
学期:冬 曜日・時限  木・4
 東アジアの民衆文化の歴史を芸能分野からみていきます。芸能表現の開始を村落の祭儀、祭祀に置くことは定説ですが、その担い手、背景の思想、信仰、儀礼の過程などの具体相になると、さほど明瞭ではありません。文字資料の不足が決定的なので、これを補うには今日知られている民俗行事を手がかりに、文献に当たるほかはありません。授業では、芸能表現の素材を図像、映像を交えて提示し、受講生と一緒にその意味を考えるつもりです。
五十嵐孔一(東京外国語大学外国語学部)
科目名 韓国朝鮮文化特殊講義「韓国朝鮮語中級」 (学部)
学期:夏 曜日・時限  金・2
 朝鮮語初級を履修した人、あるいはそれに準ずる既習者を対象とします。主に現代文を解読していきます。教科書は前年度に使用したものを引き続き使用し、適時プリントを配布します。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)
野間秀樹著『暮らしの単語帳 韓国語』(ナツメ社, 2002)
科目名 外国語「朝鮮語初級(I)」 (学部)
学期:夏 曜日・時限 金・1
 朝鮮語を初めて学ぶ人を対象にします。初級の段階では文字と発音の習得に重点を置き、基礎的な語彙と文法の学習へと進んでいきます。授業では口頭練習を重視します。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)
野間秀樹著『暮らしの単語帳 韓国語』(ナツメ社, 2002)
科目名 外国語「朝鮮語初級(II)」 (学部)
学期:冬 曜日・時限 金・1
 夏学期に続いて朝鮮語の基礎を学びます。文法の学習とあわせて、作文の練習を行います。授業では辞書を活用して平易な文章が読めることを目標とします。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)
野間秀樹著『暮らしの単語帳 韓国語』(ナツメ社, 2002)