服部民夫先生担当科目

大学院
科目名 韓国朝鮮歴史社会特殊研究「現代資料論」
学期:夏 曜日・時限  月・4
 毎年、政府刊行物として刊行されている年鑑、年報類は韓国の現実とその変化を知るための情報の宝庫である。数字の羅列は無味乾燥なもののように見えるが、それを時系列、あるいは他項目と合わせて読み解けば、そこに興味深い世界が出現する。本講ではマクロ的なデータとミクロ的なデータを関係付けることでビビットな現実を描き出すことを目指す。さしあたりは『韓国労働統計年鑑』を利用する。
科目名 韓国朝鮮歴史社会特殊研究「現代社会論」
学期:冬 曜日・時限  月・4
 夏学期で行う『韓国労働年鑑』の分析を受けて、韓国社会の労働、労使関係、労働市場などに関する文献を批判的に読み、解放後韓国が抱えてきた労働世界を、韓国経済成長全体との関連で明らかにすることを目指す。
学部
科目名 韓国朝鮮文化演習「社会資本としての人間関係」
学期:通年 曜日・時限   火・2
 たとえ社会が近代化したとしても、またその強度には強弱があったとしても、人間関係はある種の「資本」としての意味を持ち続けている。ことにアジアの国々においてそれはまだ相当の強度を持って存在している。韓国の「縁」、中国の「関係」、日本の「コネ」と呼ばれるものがそれである。演習では近代化されつつある社会において、それらが「社会資本」としてどのような意味と機能を果たしているのかを考える。
 演習ではさしあたり、昨年、韓国で翻訳出版された『社会資本』と題する本をリーダーとして用いる。本書の総論は日本語に訳したものを配布し、ブルデュー、パトナムなど欧米学者の論文は英語の原文を読み(韓国語のできる諸君は韓国訳)と対照しながら、また園田茂人など日本人研究者のものなども広く渉猟する。一通り基礎文献を読んだ後、各人がこれに関わる研究テーマを設定し、報告を行う。
科目名 韓国朝鮮文化特殊講義「韓国の経済成長と社会変動」
学期:通年 曜日・時限  火・5
 急速な経済成長を経験した韓国において、その成長の過程でどのような社会変容を経験したのだろうか。歴史的、文化的に形成された社会は経済財成長によっていかなる影響を受けるのだろうか。本講ではこのような問題関心から韓国社会の変容を、日本や他のアジア社会との比較を通して検討する。講義は大きく@伝統社会、A経済成長、B社会変容、C変化の担い手、という4つのブロックに分けて講義する予定である。