川原秀城教官担当科目

大学院
科目名 韓国朝鮮文化研究特殊研究「漢文読解法」
学期:夏 曜日・時限  水・2
 東アジア漢字文化圏を最上部から規定したのは、ほかならぬ経学である。東アジアの知識人の知的世界を理解し論じるには、最低限、経学的思考法に通じる必要がある。経学的思考がいかに面白くなく、いかに不毛であろうとも、それを知らなければ、東アジアについて論じる資格はない。そうした東アジア学の当為を前提にして、経学の基本文献を少しばかり読んでみたい。前年度につづき、『礼記』楽記篇を読む予定。
科目名 韓国朝鮮言語思想特殊研究「韓中比較思想研究」
学期:夏 曜日・時限  月・2
 南宋の真徳秀『心経』は、退渓以来、朝鮮朝の知識人のあいだで広く読まれた。だが本家の中国では朝鮮朝ほどには読まれていない。本年は『心経』を読解しながら、中国と朝鮮朝の性理学について考えてみたい。 
科目名 韓国朝鮮言語思想特殊研究「韓国朝鮮文化史研究」
学期:夏 曜日・時限   月・3
 演習の目的は、東アジアの科学関連資料・科学古典を読解し、それを通して当時の科学と科学思想を、東アジア文明総体の中に位置付けるところにある。今年は主に、江永と戴震の師弟関係について分析する。
科目名 韓国朝鮮言語思想特殊研究「韓中比較文化研究」
学期:冬 曜日・時限  月・3
 今年は江永と戴震の思想史的分析をとおして、宋学から漢学への思想変革について考える。また中国清の思想上の変革が朝鮮思想界にあたえた影響についても、あわせて分析を試みるつもりである。