2003年度非常勤講師担当科目

石井正敏(中央大学文学部)
科目名
大学院:北東アジア文化交流特殊研究「渤海史研究」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義「渤海史に関する諸問題」
学期:冬 曜日・時限   金・4
 「渤海の国際関係」と題し、西南の唐、南の新羅、西の契丹・突厥、北の黒水靺鞨そして東の日本といった国際的環境の中で、渤海はどのような国際関係を展開したか、「人・物」の移動という視点から考えてみたい。
 渤海に関する研究には、文献史料が限られていることから、考古学調査の知見が重要な意味をもっており、大きな成果をあげている。こうした渤海史研究の現状を踏まえ、渤海の遺跡・遺物なども紹介しながら考察を進めるようにしたい。
参考書:石井正敏『日本渤海交渉史の研究』吉川弘文館
    酒寄雅志『渤海と古代の日本』校倉書房
山内弘一(上智大学文学部)
科目名 韓国朝鮮言語思想特殊研究「韓国朝鮮思想文化研究」 (大学院)
学期:冬 曜日・時限 火・5
 現在、朝鮮半島では(特に韓国)、儒教的価値観が伝統的なものとして認識されている。本講義では、このような儒教的社会が形成された朝鮮王朝後半期に生きた両班知識人が、いわば本場の「中国」や中華の文明に対して、どのような姿勢をとっていたのかについて考えてみたい。具体的には、慕華意識、小中華意識、事大主義、北伐論、北学論等をとりあげ、両班知識人の「中国」コンプレックスの諸相を紹介する。
 テキストはなく、教室で漢文資料等をプリントして配布する。
並木真人(フェリス女学院大学国際交流学部)
科目名
大学院:韓国朝鮮歴史社会特殊研究「韓国朝鮮近代社会政治研究」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義「植民地期朝鮮政治・社会研究」
学期:夏 曜日・時限  火・1
 植民地期朝鮮の政治と社会について講義する。当該期について、さほど知識の蓄積が多くないと予想される受講者諸氏の便宜を考え、前半の数回を費やし概説を行ない、後半では特論とでもいうべき個別のテーマに関して検討する。具体的には、「植民地近代化論と植民地収奪論」、「連続説と断絶説」、「植民地近代性」、「植民地公共性」、「対日協力」などの問題を採り上げ、内外の学界の研究動向を紹介することになるであろう。
 参考書:武田幸男編『新版 世界各国史2 朝鮮史』(山川出版社、2000年)
木村光彦(青山学院大学国際政治経済学部)
科目名
大学院:韓国朝鮮歴史社会特殊研究「北朝鮮社会経済研究」
学部:韓国朝鮮文化特殊講義「北朝鮮の経済と社会」
学期:冬 曜日・時限  水・2
 戦前から近年にいたる北朝鮮の経済および政治について考える。担当者のここ数年間の研究にもとづいて、講義とディスカッションを行なう。テキストは、木村光彦・安部桂司『北朝鮮の軍事工業化』知泉書館、2003年(8月ごろ刊行予定)である。このほかに、木村光彦『北朝鮮の経済』創文社、1999年を参考にする。参加者はテキストと参考書を両方準備するのが望ましいが、無理ならばテキストだけでもよい。参考書は、韓国語版(2001年、ヘアン)も可。
五十嵐孔一(東京外国語大学外国語学部)
科目名 韓国朝鮮文化特殊講義「韓国朝鮮語中級」 (学部)
学期:夏 曜日・時限  金・2
 朝鮮語初級を履修した人、あるいはそれに準ずる既習者を対象とします。主に現代文を読解していきますが、朝鮮開化期の作品にも触れます。教科書は前年度に使用したものを引き続き使用し、適時プリントを配布します。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)およびプリント
科目名 朝鮮語初級(I) (学部)
学期:夏 曜日・時限 金・1
 朝鮮語を初めて学ぶ人を対象にします。初級の段階では文字と発音の習得に重点を置き、基礎的な語彙と文法の学習へと進んでいきます。授業では口頭練習を重視します。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)
科目名 朝鮮語初級(II) (学部)
学期:冬 曜日・時限 金・1
 夏学期に続いて朝鮮語の基礎を学びます。文法の学習とあわせて、作文の練習を行います。授業では辞書を活用して平易な文章が読めることを目標とします。
テキスト: 野間秀樹著『至福の朝鮮語(改訂新版)』(朝日出版社, 2002)およびプリント