(2001年7月11日)
以下,伊藤亞人先生(東京大学文化人類学研究室)からの情報です。
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「珍島とソウルを訪ねる旅」のご案内
この度,昨年に続き韓国珍島の民俗文化と伝統芸術に触れる旅行を企画してみました。珍島は,私が30年近く文化人類学の現地研究を続けてきたフィールドであります。その珍島の友人たちが主宰する郷土祝祭「珍島平和祭」は,民間の有志たちの呼び掛けによって地域おこしの一環として企画されたもので,伝統的な民俗文化を通して珍島の歴史と生活をふりかえり,明日への展望を切り開こうとするものであります。この珍島の海域ではこれまで幾多の戦乱の度に多くの人々が犠牲となってきました。この祭りでは,こうした人々の魂を敵味方の区別なく,珍島の伝統的な巫俗による慰霊儀礼(シッキム・クッ)と多彩な民俗芸能によって慰めようとするものであります。伝統芸能については韓国でももっとも高い評価を受けている地元のチームばかりでなく,都会から参加する大学生のチームや,今回はささやかながら九州からも婦人たちが参加のため準備しているようです。
韓国旅行といえば,これまではソウルなどの大都市や慶州などの古都がもっぱら対象となってきましたが,この旅行では,中央の国家的な記念物に触れることを目指しております。また長年珍島を現地研究の場としてきた私にとっても,地元の人々によるこうした取組みは,彼らとの30年近いつきあいを通じて,もはや人ごとではなくなりました。研究と実践とが切り離せないほど両国の交流が緊密になってきたとも言えましょう。この旅行を企画した者として,現地では私もできるかぎりお役に立てるよう,今回も以前に私が研究のため長らく滞在した村を訪ねたいと思っております。また今年は,現地から伝え聞くところでは,「海割れ」とも日程が重なるようですが,これは当日になってみないとわかりません。
この度の趣旨にご関心のお有りの方はふるってご参加ください。またできるだけ多くの方にご紹介いただければ幸いです。
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日程は平成13年8月18日から8月23日までの5泊6日だそうです。ご関心がお有りの方は,以下のアドレスにメールをお送りいただければ,問い合わせ先をお教えいたします。
本田洋 hhonda@aa.tufs.ac.jp
(2001年7月11日)
共同研究プロジェクト「「中華」に関する意識と実践の人類学的研究」(主査:三尾裕子)ワークショップ「東アジアにおける文化の多中心性」の報告書が,このたび,風響社様のご厚意で市販されることとなりました。上記ナグネの会ワークショップに関係する論文も掲載されております。ご関心がおありの方は,ご参照ください。
三尾裕子・本田洋(編), 『東アジアにおける文化の多中心性』, 風響社, 2001年5月刊行, 定価3,000円(税別)
(2001年7月6日)
ナグネの会からのお知らせ
長らく休眠中でしたナグネの会ですが活動を再開
することに致しました。今後の活動についても皆様の
御意見をうかがいたく思いますので是非参加下さい。
日時:2001年7月10日(火) 午後6時
場所:東京大学駒場キャンパス14号館
7階会議室 (以前の教室ではありません)
発表者:本田洋氏(東京外国語大学AA研)
題目:「南原関王廟と関羽崇拝:吏族の関与を中心に」
お問い合わせ: 秀村研二hidemura@jc.meisei-u.ac.jp
(2001年6月25日)
ナグネの会次回研究会のお知らせ
長らくお休みしておりました研究会を来月再開する予定です。日時は7月10日(火),場所は東京大学駒場キャンパス,発表者は長期開店休業の責任を取りまして,事務担当の一人である本田です。詳細が決まり次第,あらためて掲示板に掲載いたします。
(1998年6月4日)
ナグネの会次回研究会のお知らせ
第83回研究会
発表題目:「韓国農村のマウル組織と社会集団の変化−忠清南道Dマウルの事例−」
発表者: 金 弼東氏(韓国忠南大学校)
日時: 1998年6月17日(水)午後5時半から
場所: 東京大学駒場キャンパス14号館4階407講義室
金弼東先生は朝鮮時代郷村社会史がご専門で、特に契の研究でよく知られております。今回は新しく集められたデータをもとに最近取り組まれているテーマに関してお話しいただけるそうです。
どうぞふるってご参加ください。
(1998年4月27日)
ナグネの回次回研究会のお知らせ
第82回研究会
発表題目:「国際結婚にゆれる農村の「家」−日本農村社会の事例的考察」
発表者: 右谷理佐氏(立教大学大学院)
日時: 1998年5月15日(金)午後5時半から
場所: 東京大学駒場キャンパス14号館4階407講義室
右谷さんは山形県最上郡で農村に嫁いできた外国人女性の調査をして修士論文をお書きになりました。今回は、論文の成果にのっとって、フィリピン、中国、韓国から嫁いできた女性について、お話くださるそうです。
どうぞふるってご参加ください。
なお、第83回研究会は、五月下旬に朝鮮近世史の金弼東先生の発表を予定しております。詳細な日程はいずれご案内いたします。
(1998年1月13日)
ナグネの会からのお知らせ
ワークショップ「韓国の社会変動と宗教:近年のフィールドワークの成果から」
日時: 1998年1月24日(土)午前11時から午後6時
場所:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所4階セミナー室
詳細はワークショップのホームページをご参照ください。→ここをクリック
第80回研究会
発表題目:「日本神話にみられる神婚と神誕生の性格 − 韓国の国祖神話との対比を中心に −」
発表者: 徐大錫(ソウル大学校人文大学教授・東京大学文学部客員教授)
日時: 1998年1月14日(水)午後5時30分から
場所: 東京大学本郷キャンパス山上会館201会議室(地下鉄丸の内線本郷三丁目下車、山上会館は三四郎池の脇です)
講師の徐大錫先生は、現在、東京大学朝鮮文化研究室に客員教授として来られており、日本での研究成果に基づいての発表となります。ぜひご参加よろしくお願いします。なお、今回は東京大学朝鮮文化研究室との共催でおこないます。
(1997年11月10日)
ナグネの会からのお知らせ
第79回研究会
発表題目:「両班とソンビのあいだ」
発表者: 吉田光男氏(東京大学文学部朝鮮文化研究室)
日時: 1997年11月20日(木)午後6時から
場所: 東京大学駒場キャンパス14号館4階407講義室
ふるってご参加ください。
(1997年10月5日)
お知らせ
1.ナグネの会関係
10月研究会は未定ですが、11月には吉田光男氏(東京大学)が両班とソンビについて、来年1月には木内明氏(早稲田大学)が石戦について発表してくださることになりました。
2.ワークショップ関係
来年1月24日・25日に開催予定のAA研共同プロジェクト「中華に関する意識と実践の人類学的研究」第3回研究会の分科会として開催する方向でまとまりつつあります。テーマは「韓国の社会変動と宗教:近年のフィールドワークの成果から」(仮題)で、発表は、前に掲示した四氏(秀村・川上・網野・岡田)にお願いしてありますが、新宗教については、丹羽泉氏(東京外国語大学外国語学部)が全体へのコメントを兼ねて簡単な事例報告をしてくださることになりました。11月下旬をめどに、本ホームページに趣旨説明と日程を掲載する方向で鋭意努力しております。
(1997年7月20日)
ナグネの会からのお知らせ
この他に、新宗教も取り上げたいと考えておりますが、発表者は未定です。具体的な計画が決まり次第、この掲示板に掲載していく予定です。お問い合わせは本田までhhonda@aa.tufs.ac.jp。
(1997年7月10日)
ナグネの会研究会のお知らせ
第78回研究会
発表題目:「朝鮮後期の仲裁エリートと仲裁文化」
発表者: イ・フンサン氏(韓国東亜大学校教授)
日時: 1997年7月16日(水)午後6時から
場所: 東京大学駒場キャンパス14号館4階407講義室
紹介:
イ・フンサン先生は朝鮮時代郷村社会史研究をご専門にされている気鋭の歴史学者です。特に、『朝鮮後期の郷吏』(ソウル、一潮閣)をはじめとする郷吏層の研究が有名で、今回の研究会では、この郷吏層について、概説的なお話をしてくださるそうです。
ナグネの会研究会の記録を公開しました
copyright: hhonda@aa.tufs.ac.jp