斐太高校の平和の鐘塔

 

筆者の母校で岐阜県高山市にある斐太高校には「平和の鐘塔」がある。先日久しぶりに母校を訪れたときにこの塔のことを思い出して,あらためて近くで眺めてみた(写真1)。そのプレートの説明(写真2)を読むとこの鐘塔の由来について思いがけないことが書かれている。おそらく在学していたときも何かの機会に一度は説明を聞いたことがあったのかもしれないが,まったく覚えていなかった。

その説明によるとこの塔は昭和25年に勃発した朝鮮戦争を契機に,生徒たちが平和問題を真剣に考えるために生徒会の事業として提案され,昭和27年に完成したものとある。今の世の中ではなかなか想像しにくい。塔のデザインは上原誠教諭によるとあるが,上原先生は私も美術を習った先生である。私の在学中はおそらく定年後に非常勤の美術の先生として教えていらっしゃったのではないかと思う。この鐘には「正しい平和を護る」と刻印されているというが,これもいい言葉である。

写真1

写真2