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2006年度収集資料

 資料紹介

アゼルバイジャン語の週刊雑誌『モッラー・ナスレッディン Molla Nasreddin』(1906-1931)復刻版を新資料として収集。

本誌はコーカサスのチフリス(現グルジアのトビリシ)で創刊された。カラー版の風刺画を多用してロシア・ムスリム社会やイランの政治・社会批判を行ったところに特徴があり、同時代のムスリムの政治・社会的な覚醒に貢献したことで知られている。誌名は、テュルク系ムスリムの間で広く親しまれていた機知に富む小話集の主人公の名前(モッラー・ナスレッディンあるいはナスレッディ ン ・ホジャ)から採用された。

文責:小松久男

 図版

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時代の変化にもかかわらず目覚めの遅いムスリムを嘆くモッラー・ナスレッディン。
図版A

聖なるブハラでのラマダン風景:イスラーム文化の中心を誇りながら、実際には遊興にふけるムスリムたち。
図版B

イスラーム世界をあらぬ方向に導く保守派の雑誌に対する批判。
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