中東民主化研究班は、中東各国の民主化に関わるデータベースを作
成し、ウェブ上で公開するための作業を続けている(現在のところ、メンバー
12名が計14カ国を執筆中)。このデータベース作成に関して、枠組み(現
在の政治体制・政治制度、民主化の経緯、選挙制度と結果分析、政党
制度と主要政党の解説、補足の5項目)や執筆方針(制度の内容・変
化、実際の運用状況、大統領・国王の権限など)を、メンバー間に協議し
た。
 また、理論アドバイザーである間寧(JETROアジア経済研究所)およびイ
エメン・バハレーン担当の松本弘(大東文化大学)より、「手続き的民主主
義」や「制度的民主化」といった民主化の理論やアプローチに関わる報告
があり、データベースの作成・利用や今後の研究会活動などのために、それ
らをどう認識に活用していくべきか討議した。
 データベースの内容は、各国の政治的自由化や制度と運用の確認を
基本とし、その後に各事例を横断して検討することによって、各事例や中東
地域に対する理論・アプローチの応用および評価を試みることとなった。これ
らの作業を通じて、中東以外の諸地域の民主化との比較を目指し、「中東
の民主化」に対するアプローチ構築の可能性なども視野に入れる。

「中東民主化班」  第1回研究会
2回目: 「中東民主班」第1回研究会
日時: 2006年11月18日(土) 14:00〜18:00
場所: 東京大学文学部アネックス
内容: データベース執筆者の打ち合わせ