渡部 泰明

 

1.略歴 

 1981年3月  東京大学文学部国文学専修課程卒業

 1984年3月  東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程修士課程修了

 1984年4月  東京大学大学院人文科学研究科国語国文学専門課程博士課程退学

 1986年4月  東京大学文学部助手

 1988年4月  フェリス女学院大学文学部専任講師

 1991年4月  フェリス女学院大学文学部助教授

 1993年4月  上智大学文学部助教授

 1999年4月  東京大学大学院人文社会系研究科助教授(~現在に至る)

 1999年4月  博士(文学)(東京大学)

 

2.主な研究活動

 a 専門分野 と b 研究課題

古代後期から中世にかけての和歌文学を主たる研究領域としている。これまではとくに、古代社会の産物である和歌が、古代社会が解体してゆく中世において、どうして衰微することなく存在し続けたか、に焦点を絞って考察してきた。その成果として、1999年にはこれまでの研究成果をまとめる形で、著書を公刊した。歌人・歌壇の歴史的研究および歌書の書誌的研究の進展に比べて、表現史的研究の立ち遅れていた研究の現状において、一定の意味を持つものと判断されるが、1999年以降は、叙景歌などをも含んだ、風景表現を主眼とした和歌の表現史の分析や、本歌取りの通史的分析などに領域を広げている。2002年には、その両者に関わる論文を各一本公刊した。2004年度には、源経信の叙景歌の問題を扱う論考1本と、本歌取り論として2本、2005年度には新しい研究対象として源実朝の論考1本を発表した。実朝論は、全歌注釈と合わせ、源実朝研究としてこれをまとめる予定である。今後はさらに上代や近世の和歌へと視野を広げ、和歌史の全体像を論じることを目標としている。また、他のジャンルとの相関をも研究対象とすべきことが必要であると認識している。

 c 主要研究業績

(1) 著書

単著、「和歌とは何か」、岩波書店、2009.7

共著、ジェイ・ルービン他、「1Q84スタディーズBOOK1」、若草書房、2009.11

共著、片山由美子他、「俳句を作る方法・読む方法」、角川学芸出版、2009.11

共著、蔦尾和宏・中野貴文・平野多恵、「大学生のための文学レッスン」、三省堂、2009.12

共著、「歌論歌学集成第七巻」、三弥井書店、2006.10
 (2) 論文

「「しらべ」論の根拠」、古代文学、47、20-24頁、2008.3

「古今伝授の想像力――『古今和歌集両度聞書』・『古聞』を読む――」、文学 隔月刊、第9巻第3号、40‐52頁、2008.5

「その後の万葉集 源実朝を例にして」、万葉集を読む、253‐269頁、2008.9


3.主な社会活動

 (1) 他大学での講師等

駒澤大学非常勤講師、2006.4~

 (2)学会

「和歌文学会」、役員・委員、常任委員、1998~

「日本文学協会」、役員・委員、委員・選考委員、2002~

「中世文学会」、役員・委員、常任委員、2003~