佐藤 康宏

 

1.略歴

 1973年4月  東京大学教養学部文科三類入学

 1978年3月  東京大学文学部美術史学専修課程卒業

 1978年4月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程(美術史学専攻)入学

 1980年3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程(美術史学専攻)修了

 1980年4月  東京国立博物館学芸部資料課に勤務(文部技官)

 1981年4月  文化庁文化財保護部美術工芸課に出向

 1989年10月  同上 絵画部門文化財調査官

 1994年10月  東京大学文学部に出向(助教授)

 1995年4月  東京大学大学院人文社会系研究科助教授(美術史学)

 2000年4月  東京大学大学院人文社会系研究科教授(美術史学)

 

2.主な研究活動

 a 専門分野

 日本美術史を専攻する。主たる分野は絵画・版画の歴史。

  研究課題 

室町時代末期から江戸時代初期にかけての風俗画、江戸中期の若冲・蕭白と浮世絵、中後期の南画をおもな研究領域としているが、近年は平安・鎌倉時代の絵巻や近代の洋画も論文の主題にするなど、論及の対象は拡大した。いわゆる<新しい美術史学>が提起した記号論、社会史、精神分析などの観点を日本絵画の解釈に生かすとともに、作品と文献史料の双方で絵画史研究のための基礎資料を整備することに努めている。

 c 研究業績

 (1)著書

共著、The History of Painting in East Asia: Essays on Scholarly Method, Rock Publishing International, Taipei, 2008

単著、『日本美術史』、財団法人放送大学教育振興会、2008.9

 (2) 学術論文(雑誌掲載および編著収録)

「蕪村が謝寅になるまで」、MIHO MUSEUM『与謝蕪村―翔けめぐる創意』(展覧会カタログ)、258-267頁、2008.3

「若冲の鶏」、秋篠宮文仁・西野嘉章編『鳥学大全』(東京大学総合研究博物館)、304-316頁、2008.3

「小林清親の東京名所図――《海運橋》を中心に」、『美術フォーラム21』、18号、55-59頁、2008.11

« Les peintres de Kyoto au XVIIIe siècle ou la peinture a l' époque de sa reproductibilité technique »   , MIURA Atsushi ed., Génétique de la peinture: Actes du colloque international, UTCP Booklet 16, pp.25-45, 2010.3

「若冲・蕭白とそうでないもの」、『美術史論叢』、26号、1-35頁、2010.3

(3) 書評

「塚本麿充『崇高なる山水――中国・朝鮮、李郭系山水画の系譜』」、大和文華館(展覧会カタログ)、2008.10、『國華』、1370号、51-52頁、2009.12

 (4)解説

「江戸美術の畸人たち」、『美術史論叢』、24号、17-45頁、2008.3

「浦上玉堂筆 山水画帖」、『國華』、1359号、27-29頁、2009.1

「黒田の身体 日出男の肖像」、『黒田日出男『王の身体 王の肖像』(ちくま学芸文庫)』、411-419頁、2009.2

「与謝蕪村筆 秋景山水図」、『國華』、1362号、20-23頁、2009.4

「菊池容斎筆 呂后斬戚夫人図」、『國華』、1370号、32-34頁、2009.12

(5)啓蒙

「日本美術史不案内1 空間読めよ」、『UP』、439号、24-25頁、2009.5

「日本美術史不案内2 代理=表象」、『UP』、440号、26-27頁、2009.6

「日本美術史不案内3 トランジスタ・ラジオ」、『UP』、441号、28-29頁、2009.7

「日本美術史不案内4 交渉する画家」、『UP』、442号、32-33頁、2009.8

「日本美術史不案内5 世界の中心で、六甲颪を叫ぶ」、『UP』、443号、18-19頁、2009.9

「若冲・蕭白だけじゃない 日本人の知らない日本美術の名匠」、『文藝春秋 special』、10号、160-165頁、2009.10

「日本美術史不案内6 ガラスのかけら」、『UP』、444号、28-29頁、2009.10

「日本美術史不案内7 美術史が新しかったころ」、『UP』、445号、24-25頁、2009.11

「日本美術史不案内8 最古の洛中洛外図」、『UP』、446号、20-21頁、2009.12

「日本美術史不案内9 達磨」、『UP』、447号、26-27頁、2010.1

「日本美術史不案内10 真理なんてどうでもいいわけ?」、『UP』、448号、32‐33頁、2010.2

「日本美術史不案内11 演技する精神 」、『UP』、449号、26-27頁、2010.3

(6)マスコミ

新聞、「池大雅の「比叡山真景図」」、『東京新聞』・『中日新聞』、2008.2.16

インターネット、「俵屋宗達《風神雷神図屏風》――鉢巻をした雷神に見る聖と俗の美」、影山幸一「アート・アーカイブ探究」、2009.4.1

雑誌、「若冲との遭遇」、『電通報』、株式会社電通、2010.2.1

新聞、「『若冲屏風』は本人の作?」、『朝日新聞』朝刊、2010.5.1

(7)学会発表

「18世紀京都の画家たち――複製技術時代の絵画」、シンポジウム「絵画の生成論」、東京大学駒場キャンパス数理科学科研究棟地階大講義室、2009.11.15


3.主な社会活動
 (1) 他機関での講義等

愛知県美術館特別講演、2008.2

社団法人如水会特別講演、2008.3

MIHO MUSEUM特別講演、2008.5

板橋区立美術館特別講演、2008.5

放送大学委嘱教授、2008.10~

東京大学文学部特別講演、2009.8

和歌山県立博物館特別講演、2009.11

群馬県立館林美術館特別講演、2009.11

九州大学非常勤講師、2009.12

大東文化大学大学院特別講演、2010.1

(2) 行政

「文化庁」、文化財買取、文化財買取評議会委員、2008.1~2008.11

「文化庁」、文化財保護行政、国宝・重要文化財の指定などに関する審議、文化審議会専門委員(文化財部会)、2009.2~2010.2

「文化庁」、文化財買取、文化財買取評価委員、2009.9~2009.9

「文化庁」、文化財保護行政、国宝・重要文化財の指定などに関する審議、文化審議会専門委員(文化財分科会)、2010.2~2011.2

 (3) 学会

「美術史学会」、役員・委員、査読委員、2008.1~2008.2

「美術史学会」、役員・委員、常任委員、2008.6~2012.6

「美術史学会」、役員・委員、査読委員、2009.1~2009.2

「美術史学会」、役員・委員、学術雑誌編集委員、2009.6~2011.6

 (4) 学外組織(学協会、省庁を除く)委員・役員

「國華編輯委員会」、編輯委員、2008.4~

「國華賞選衡委員会」、選衡委員、2008.4~

「倫雅美術奨励基金」、倫雅美術奨励賞候補者推薦委員、2008.4~

「鹿島美術財団」、推薦委嘱者、2008.4~