野崎 歓

 

1.略歴

 1981年3月 東京大学文学部第三類フランス語フランス文学専修課程卒業
 1981年4月 東京大学大学院人文科学研究科修士課程入学(仏語仏文学)
 1985年4月 東京大学大学院人文科学研究科専攻博士課程進学
 1985年9月 パリ第3大学博士課程(~1989年3月)(フランス文学、フランス政府給費留学生)
 1989年4月 東京大学文学部助手
 1990年4月 一橋大学法学部専任講師
 1993年4月 一橋大学法学部助教授
 1997年5月 一橋大学大学院言語社会研究科助教授
 2000年4月 東京大学大学院総合科学研究科助教授
 2007年4月 東京大学大学院人文社会系研究科助教授  現在にいたる

2.主な研究活動
 a 専門分野と b 研究課題
 フランス・ロマン主義文学、とりわけジェラール・ド・ネルヴァルの作品が主要な研究対象。その『東方紀行』に、オリエンタリズムに回収されない異文化体験の諸相を読み取る試みに取り組んでいる。現代小説や古典作品の翻訳紹介にも力を注ぎ、日本におけるフランス文学受容の活性化に努めてきた。文学研究と並び、フランス、アジアを中心とする映画にも関心を寄せている。2009-2011年度科学研究費補助金による研究「フランス文学と映画の相関関係についての総合的研究」を発足させ、内外の研究者との交流を深めつつある。
 b 主要業績
 (1)著書
共編著、柴田元幸・沼野充義、「文学の愉しみ」、財団法人 日本放送出版教会、2008.3

共著、吉岡洋・岡田暁生編、「文学・芸術は何のためにあるのか?」、東信堂、2009.3

単著、「こどもたちは知っている 永遠の少年少女のための文学案内」、春秋社、2009.10

共著、「〈前衛〉とは何か?〈後衛〉とは何か?──文学史の虚構と近代性の時間」、平凡社、2010.3

(2)論文
「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第5章 迷路の中へ」、群像、2009.4

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第6章 逆説と真理」、群像、2009.5

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第7章 奇想のピラミッド」、群像、2009.6

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第8章 レバノンの一角獣」、群像、2009.7

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第9章 惑乱するカリフ」、群像、2009.8

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第10章 夢の波」、群像、2009.9

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第11章 地底世界とフロイト」、群像、2009.10

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第12章 幻想的家系図」、群像、2009.11

「異邦の香り ネルヴァル「東方紀行」論 第13章 寛容の帝国」、群像、2009.12
(3)啓蒙

「剥き出しの生――ウエルベック以降のフランス文学」、一般雑誌、『ユリイカ』、2008年3月号、60-67頁、2008.2

(4)マスコミ

雑誌、「街角のキネマ」、東京人、2009.1.15 、2.15、3.15、4.15、5.15、6.15、7.15、8.15、9.15

雑誌、「「翻訳家」が亡びるとき? 『日本語が亡びるとき』にあらがって」、ユリイカ、2009.2.1

雑誌、「すばる文学カフェ・映画」、すばる、2009.2.7 、5.7、8.7、11.7、2010.2.7

新聞、「本のソムリエ」、読売新聞、2009.2.15

新聞、「映画 悪役の系譜」、日本経済新聞、2009.3.5、3.12、3.19、3.26

新聞、「映画とは何か アンドレ・バザン没後50年に寄せて」、朝日新聞、2009.3.7

雑誌、「海外文学最前線 フランス語圏 新しい小説は、現実に働きかける」、群像、2009.5.7

新聞、「シネマ万華鏡」、日本経済新聞、2009.7.31、8.7、10.9、10.23

雑誌、「翻訳あるいは走り続ける列車の物語」、花椿、2009.10.1

新聞、「エリック・ロメール監督追悼」、読売新聞、2010.1.15

(5)学会発表

« Le Voyage en Orient de Nerval ou l’aspect “sentimental” du récit », 国際コロック « Du recit du voyage à l’œuvre littéraire »での発表、東京大学大学院人文社会系研究科、2008.10.16

« Retraduire Stendhal aujourd'hui : Le Rouge et le Noir dans le contexte japonais », 国際高等研究所研究プロジェクト「受容から創造へ 近現代日本文学におけるスタンダールの場合」、国際高等研究所、2009.5.29

「このままでいいのか語学文学研究 フランス語の場合」、日本英文学会春季大会特別シンポジウム、東京大学駒場キャンパス、2009.5.31

(6)会議主催(チェア他)

「映画批評の原点を求めて アンドレ・バザン没後50周年国際シンポジウム」、主催、東京大学駒場キャンパス、2009.1.28

3.主な社会活動
 (1)学外組織委員(学協会、省庁を除く)委員・役員
「講談社」、野間文芸翻訳賞選考委員長、2008.1~2009.9

「小西財団」、日仏翻訳文学賞選考委員、2008.1~

「国際交流基金」、国際交流基金賞文化芸術交流部門選考委員、2009.4~