職名 教授
専修課程 中国語中国文学専修課程
専門分野 中国語中国文学専門分野
研究室 中国語中国文学研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 400KB】
2018-2019年度【PDF: 270KB】
2020-2021年度【PDF: 208KB】

専門は中国現代文学で、とくに20世紀初頭から中頃にかけて、中国が西洋と接触し、近代に向き合わざるを得なくなった中で、伝統文化をどのように変容させながら、新しい文化を生み出したかを、西洋発の思想と中国の現実の相互関係として動態的に読み解くことに関心を持っている。著書『上海モダニズム』(中国文庫、2012)では、西洋伝来のモダニズム文学が、中国においてたどった複雑な運命を、中国の歴史に即して考えることを試みた。また、現代中国の知識人の活動にも関心を持ち、現在の中国でどのような思考が営まれているかを日本に紹介している。主な翻訳書に、『毛沢東と中国』(銭理群著、共訳、青土社、2012)、『中国が世界に深く入りはじめたとき』(賀照田著、編訳、青土社、2014)、『中国メディアの現場は何を伝えようとしているか』(柴静著、共訳、平凡社、2014)、『誰も知らない香港現代思想史』(羅永生著、共編訳、共和国、2015)などがある。

授業では、中国現代文学のテクストを深く読む訓練と広く読む訓練をそれぞれ別の授業で行っている。深く読む授業では原文を正確に読み解く力を養成し、広く読む授業では、参考文献を使いながら、テクストに関連する事項を広く理解し、その作業によってテクストの豊かな意味を複眼的に読み解く力を養成している。