職名 准教授
専修課程 心理学専修課程
専門分野 心理学専門分野
研究室 心理学研究室
詳細情報 詳細情報【PDF: 329KB】
2016-2017年度【PDF: 210KB】
2018-2019年度【PDF: 224KB】
2020-2021年度【PDF: 222KB】

人間の心や行動に関する様々な疑問を実験によって検討する実験心理学を専門としています。中心的な研究テーマは社会的認知とエイジングです。主な研究方法は行動実験ですが,神経イメージング実験も共同研究でおこなっています。

社会的認知とは人間の社会行動を支える心の働きの総称です。例えば,他者の感情・思考や性格の推測,自己の行為のコストベネフィット評価や道徳性の判断,相手を信頼して協力するか否かの意思決定など,さまざまな心理過程が含まれます。中でも最近詳しく検討しているのは,限られた情報(顔つきなど)から他者の第一印象がどのように形成されるのか,その印象が種々の手がかりを統合することでどのように精緻化されるのかといった問題です。また,表情からの感情の読み取り(表情認知)についても長く研究を続けています。

エイジングはagingのカタカナ表記で,つまり「年をとること」です。「近頃,年のせいで…」というぼやきもあれば,「年の功」という言葉もあるように,心の働きには年齢とともに低下する側面も向上する側面もあります。中でも社会的認知のエイジングについて検討することで,世代間交流・理解を促進するヒントが得られないかと考えています。