特任教授 会田 薫子  (上廣死生学・応用倫理講座)

専門は臨床倫理学、臨床死生学、医療社会学。研究領域は延命医療、高齢者医療とケア、脳死、臓器移植など。医療技術が進展し超高齢化が進んだ現代社会における、人生の最終段階の医療とケア(end-of-life care)のあるべき姿を模索し、現状の改善を目指している。そのため、医療とケアに関する諸問題の要因を、実証研究を通して明らかにし、複数の医学会の活動のなかで根拠に基づいた改善策の提案や政策提言を行っている。その際、臨床倫理の考え方については欧米からの輸入学問だけでなく、日本人のコミュニケーションのあり方や家族関係、また死生に関する伝統的な考え方などの文化的な特徴を踏まえ、個々の患者と家族に関わる倫理的問題に対してよりよく応答することが可能な方法論を探っている。そして、臨床倫理学および臨床死生学の研究成果の社会還元の場として、「医療・介護従事者のための死生学セミナー」や「臨床倫理セミナー」、「臨床死生学・倫理学研究会」を開催している。こうして臨床現場の医療・介護従事者との協働と対話を深め、現実の症例の倫理的問題について幅広く検討しながら、倫理的に適切な意思決定支援のあり方を模索し、現場における実践の知へつなぐ取り組みをさらに展開することを志向している。主著は『延命医療と臨床現場 ― 人工呼吸器と胃ろうの医療倫理学』(東大出版会)。

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