東京大学常呂実習施設・北見市教育委員会 常呂川下流域の考古資料コレクション

墓坑出土遺物
No.K23
名称墓坑出土遺物
出土遺跡常呂川河口遺跡ピット300・994
法量 (cm)(左・ピット300)径0.7~0.5
(右・ピット994)径0.5~0.3
時代続縄文時代(後半期)
年代紀元3-4世紀
所蔵北見市教育委員会
報告書『常呂川河口遺跡(1)』第423図12~17、『常呂川河口遺跡(6)』第190図1~17
解説続縄文時代後期の墓坑ではガラス玉がしばしば副葬されている。常呂川河口遺跡では写真のように濃青色のものと、一回り小形の水色のものとの2種類が出土している。両者はそれぞれ別の墓坑の出土品で、左の濃青色の玉は遺体の眼窩部分にまとめ置かれた特殊な出土状態を示していた。これらのガラス玉の製作地は不明だが、成分分析からは原料が中国大陸産であることが示唆されており、当時の広域的な交流の存在を示している。