東京大学常呂実習施設・北見市教育委員会 常呂川下流域の考古資料コレクション

墓坑出土遺物
No.K12
名称墓坑出土遺物
出土遺跡常呂川河口遺跡ピット1313
法量 (cm)(土器)高11.7
(石鏃)長2.2~1.6
(両面加工ナイフ)長4.0・2.9
(琥珀玉)径1.9~0.4
時代続縄文時代(前期)
年代紀元前4世紀-紀元1世紀
所蔵北見市教育委員会
報告書『常呂川河口遺跡(7)』第170図20・第177図1~18
解説続縄文時代前期の宇津内Ⅱa式土器を伴う墓坑から出土した一括資料である。土器は平縁で貼付文が付されないもので、宇津内Ⅱa式の中でも古い時期に相当する。琥珀玉は約260点あり、円盤形の平玉を主体に花形のものが少数混じる。続縄文時代前半期の道東部ではこのような琥珀玉の大量副葬が顕著に認められる。琥珀はサハリン産で、入手が容易ではない貴重品であったと考えられ、特定の墓坑に集中して副葬される傾向がある。