東京大学常呂実習施設・北見市教育委員会 常呂川下流域の考古資料コレクション

墓坑出土遺物
No.K09
名称墓坑出土遺物
出土遺跡常呂川河口遺跡ピット882
法量 (cm)(土器右)高20.9
(土器左)高16.8
(削器)長13.6~3.4
(石核)長8.6
時代縄文時代(晩期)
年代約2,700-2,400年前
所蔵北見市教育委員会
報告書『常呂川河口遺跡(5)』第226図29~31・第228図1・第229図1
解説縄文時代晩期後半の墓坑の一括資料である。幣舞式土器の装飾的な浅鉢・深鉢とともに石器が副葬されているが、この墓坑では石鏃を含まず削器が中心である。こうした副葬品の違いは被葬者の性差などを反映している可能性もある。また、黒色安山岩の板状剥片を素材とした削器が出土しているが、同様の削器や板状剥片が副葬される例は同時期の墓坑にしばしば見られるものである。