東京大学常呂実習施設・北見市教育委員会 常呂川下流域の考古資料コレクション

墓坑出土遺物
No.K03
名称墓坑出土遺物
出土遺跡常呂川河口遺跡ピット782
法量 (cm)(勾玉左)長3.5
(勾玉右)長3.6
(丸玉)径1.6~1.3
(櫛)幅8.8
時代縄文時代(後期~晩期)
年代約3,900-2,400年前
所蔵北見市教育委員会
報告書『常呂川河口遺跡(5)』第172図4~12
解説縄文時代後~晩期のものと考えられる墓坑の副葬品一括資料である。右は漆塗りの結歯式竪櫛の残欠で、朱漆の被膜のみ残っている。左は新潟県糸魚川産と推定されるヒスイ製の勾玉・丸玉である。北海道に自生しない漆を使った製品や同時期の東北地方・道南部を中心に分布するヒスイ製の玉の出土は、常呂川河口遺跡が東北地方を含む文化交流圏の一端にあったことを示すものである。