20  英語英米文学

 教授 平石 貴樹  HIRAISHI, Takaki

1.略歴
 1971年6月  東京大学文学部英語英米文学科卒業
 1974年3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(英文学)
 1979年4月  工学院大学共通課程専任講師
 1981年4月  武蔵大学人文学部助教授
 1983年4月  東京大学教養学部助教授
 1986年4月  東京大学文学部助教授
 1994年6月  東京大学文学部教授
 1995年4月  東京大学大学院人文社会系研究科教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   概要
   (1) 20世紀前半のアメリカの主要な小説家の文学史的な位置と評価の研究をしてきた。
   (2) いわゆるイデオロギー問題などを念頭においた、アメリカ文学史の再構成にかかわる諸問題の研究をしてきた。
 c 主要業績
  (1) 著書
共訳、「ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』(上・下)」、岩波書店、2007
編訳『しみじみ読むアメリカ文学』、松柏社、2007
訳書、オーエン・ウィスター『ヴァージニアン』、松柏社、2007
  (2) 論文
「モリスンとフォークナー」、『ビラヴィド』 吉田廸子編、2007
「アメリカ小説の登場人物たち」、『英語青年』、2007
"Hawthorne: Mesmerism and the Individual." NHSJ Newsletter、№25、pp5-7、2007
「対抗文化の大衆化とヒッピーの出現――リチャード・ブローティガンとフラワー・チルドレン」、『資料で読むアメリカ文化史5 アメリカ的価値観の変容――1960年代‐20世紀末』 亀井俊介・鈴木健次監修、古矢旬編、2006
「ヌスバウムのジェイムズ批評」、『英語青年』、8-10頁、2006



 教授 高橋 和久  TAKAHASHI, Kazuhisa

1.略歴
 1973年 3月  京都大学文学部英語英文学科卒業
 1976年 3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了(英文学)
 1976年 4月  岡山大学教養部助手
 1977年 4月  岡山大学教養部講師
 1978年 4月  愛媛大学法文学部講師
 1981年 4月  学習院大学文学部講師
 1983年 4月  東京大学教養学部助教授
 1992年 4月  東京大学文学部助教授
 1994年12月  東京大学文学部教授
 1995年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   (概要)
   いわゆるイギリス小説を主たる研究対象とし、そのなかでも、1)モダニズム文学とそれ以降の文学の特質の解明、2)モダニズム運動と連動した〈新批評〉以降に目覚ましい展開を見せた現代批評によって獲得されたように見える様々の知見を踏まえた小説技法とイデオロギーの分析、3)それと表裏一体の関係にある文学理論の有効性の検討、に関心を払うことによって、そこから必然的に派生する、4)英文学の正典形成という古くて新しい、つまり厄介な問題に首を突っ込む羽目に陥っている、と自らの研究活動の概要を纏めてみること自体が自己評価の産物であるに違いないにも拘わらず、改めてそれをしなければならないとすれば、自己を正しく評価できない自分を殊更に前景化して、その克服が今後の課題であるかのように記せば、自己評価はそれに尽きるように思われる一方で、「教育活動」をはじめとする諸々の活動については、どうやら自己評価に及ばないか自己評価に馴染まないらしく、「研究活動」についてのみ自己評価を下すという姿勢の暗示するところを忖度して、もう少し具体性を持った表現にしなければならないとすると、以下に掲げる「業績」は、むしろ「不行跡」に近いものではないかという不安を拭い去ることのできない2年間だったので、今後はそうした不安からの脱却を目指して頑張りたい、と殊勝な身振りで言うしかないのだけれども、同じ身振りを毎年のように繰り返すはずであるという確信に満ちた予感がわき上がってくる事実だけは否定できないのはどうしてかまで記す必要は流石にないだろう。
 c 研究業績
 (1) 論文
 「羊飼いの手紙」、『英語青年』、153巻6号、pp.350-52、2007.8
 「恋する老人は学び続けるか」、『英語青年』、153巻12号、pp.745-7、2008.2
 (2) 翻訳(共訳)
 ジョン・バンヴィル、『プラハ――都市の肖像』、pp.285、DHC出版、2006.4
 アタスター・グレイ、『哀れなるものたち』、pp.442、早川書房、2008.1
 (3) 講演
 「一オースティン読者の<高慢と偏見>」、日本オースティン協会第1回全国大会特別講演、明治学院大学、2007.6
 「グローバル化の中での大学の英語のありかた」。UT-KUフォーラム、2007.6
 「『アムブロウズ亭夜話』をめぐって」、イギリス・ロマン派学会第33回全国大会公園、成蹊大学、2007.10
 「英文学史について」、日本英米文学会中国四国支部第60回大会特別講演、松山大学、2008.10

3.主な社会活動
 (1) 共同研究・受託研究
受託研究、文部科学省、「先導的大学改革推進委託」、2006年~



 教授 今西 典子  IMANISHI, Noriko

1.略歴
 1970年 4月  お茶の水女子大学文教育学部英文科入学
 1974年 3月  お茶の水女子大学文教育学部英文科卒業
 1974年 4月  東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻修士課程入学
 1976年 3月  東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻修士課程修了
 1976年 4月  東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻博士課程進学
 1977年 3月  東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻博士課程単位取得のうえ中途退学
 1977年 4月  富山大学文理学部(改組後 人文学部)専任講師
 1981年 4月  富山大学文理学部(改組後 人文学部)助教授
 1982年10月  お茶の水女子大学文教育学部 専任講師
 1985年11月  お茶の水女子大学文教育学部 助教授
 1995年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科 助教授
 1996年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科 教授、現在に至る。

2.主な研究活動
 a 専門分野英語学/言語学
 b 研究課題「普遍文法と言語獲得理論研究」
   (概要)
   これまで生成文法理論に基づき、主として二つの問題に焦点を当て研究を行ってきた。一つは、照応表現の形式とそれが担う意味との対応の仕方を解明することにより、構造と意味の結びつきに関する一般原理を抽出するという文法理論研究における最も基本的な問題を探求することである。もう一つは、子供の言語習得過程を実証的に研究することにより生成文法理論の基盤をなしている普遍文法に関する仮説の妥当性を検討し、言語間変異と言語の習得可能性をより妥当に説明しうる普遍文法の定式化を模索することである。この二つの問題を深く掘り下げることは、言語機能の本質がどの程度他の認知体系によって動機付けられて規定されているのかという問題意識に連なる。現在、生成文法理論研究では、ミニマリスト・プログラムを指針とする普遍文法研究が活発に行なわれているが、このような問題意識は、言語機能とは他の認知体系とのインターフェイスにおける判読可能性条件を最適に満たすものであるというミニマリスト・プログラムの基本仮説を実質的に深化させる研究への志向となる。言語習得機構および言語処理機構の特性の解明やそれらの機構と言語の外側の認知体系との相互作用の解明に係わる実証的研究に着手することにより、言語特性を理論的・実証的に研究するという言語学の領域から人間の精神/脳内における言語を中核とする認知体系の特性を理論的・実証的に研究するという認知科学の領域に研究の射程を広げつつある。
 c 研究業績
 (1)著書 『ことばの宇宙への旅立ち』、ひつじ書房、2008(大津由紀雄他と共著)、  (2)論文
「述部類照応をめぐって:言語の普遍性と多様性」、英語青年、152巻12号、2007

3.主な社会活動
 (1) 学会
「日本英語学会」、評議委員、理事、2006.4~
「日本英語学会新人賞選考委員会」、委員、委員長、2006.4~2007.8
「日本英語学会編集委員会」、委員、2006.4~
「日本英語学会編集委員会」、委員長、2007.12~
 (2) 他機関での講義等
九州大学大学院人文科学研究院付属言語運用総合研究センター特別講演、2006.2
東京言語研究所特別講演、2006.8
津田塾大学言語文化研究所特別講演、2006.12~2006.12
 (3) 共同研究・受託研究
共同研究、九州大学、「科学研究費プロジェクト:基盤研究(C)「統語・意味・談話のインターフェイス研究」(分担研究)」、2007~
共同研究・慶応義塾大学、「科学研究費プロジェクト:基盤研究(B)「言語知識とその獲得、運用機構を説明する言語機能モデルの構築と言語研究への応用」、(分担研究)、2006.4~2007.3



 教授 大橋 洋一  OHASHI, Yoichi

1.略歴
 1976年3月  東京教育大学文学部文学科英語英文学専攻 卒業(文学士)
 1979年3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程 修了(英文学)
 1979年4月  東京大学文学部英文科 助手
 1981年4月  中央大学法学部 専任講師(英語)
 1983年4月  学習院大学文学部英米文学科 専任講師
 1985年4月  学習院大学文学部英米文学科 助教授
 1994年4月  学習院大学文学部英米文学科 教授
 1996年4月  東京大学大学院人文社会系研究科 助教授(英語学英米文学)
 1999年4月  東京大学大学院人文社会系研究科 教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   概要と自己評価
   (1) シェイクスピアを中心とする英国初期近代演劇の研究。とくにジェンダー理論(クイア理論を含む)とポストコロニアル理論の適用を模索し実践する。(2) 「文芸映画」とりわけ現在も製作されつつあるシェイクスピア映画を題材にして、アダプテーションの問題、文化的歴史的パースペクティヴからみた「文学テクスト」の変容、解体、再生などのプロセスを考察する。最終的には文学と映画という二つのメディアの交錯と交流における可能性の条件を探るような文化研究をめざす。(3)英語圏の文学理論の研究。教育の場で、理論あるいは分析法をいかに教えるかという問題も視野に入れる。
   (1)に関しては、シェイクスピア演劇をジェンダー/ポストコロニアル理論の観点からの考察において、ポストコロニアル関連の研究は発表までの準備を終えているので、ジェンダー関係の研究を充実させたい。その際、同時代の他の劇作家との比較を通して、とくに16世紀から17世紀にかけてのDomesticityの表象について理解を深めたいと考えている。(2)については、科学研究費の研究課題とも連動させて、2005年から2006年にかけての研究成果公表のための準備を行なっている。(3)批評理論の紹介のための文献を、若い研究者たちと連携して公刊するための準備に2004年と2005年前半は費やされた。なおエドワード・W・サイードの批評的業績を翻訳紹介し、関連書の翻訳、論文の執筆を2005年度から2006年度にかけて行なう。
 c 主要業績
   (1) 論文
 「ヤング・アダム――『ロミオとジュリエット』と同性愛」、東京大学編『学問の扉――東京大学は挑戦する』、講談社、pp.34-43、2007.2
 (2) 編著
  『現代批評理論のすべて』、新書館、2006.3
 (3) 翻訳
  エドワード・W.サイード、『故国喪失についての省察1』(共訳)、みすず書房、2006.4
テリー・イーグルトン、『文化とは何か』、松柏社、2006.8
エドワード・W.サイード/タリク・アリ、『サイード自身が語るサイード』、紀伊国屋書店、2006.12
エドワード・W.サイード、『権力、文化、政治――サイード発言集成(上・下)』(共訳)、太田出版、2007.2
エドワード・W.サイード、『晩年のスタイル』、岩波書店、2007.9


3.主な社会活動
  (1) 学会
  日本英文学会会長、2007.4~
 (2) 他機関での講義等
  「文化表象の政治学――日韓女性史の再解釈」Session3 、コメンテーター、お茶の水大学21世紀COE「ジェンダー研究のフロンティア」企画、お茶の水女子大学、2007.8.29




 教授 柴田 元幸  SHIBATA, Motoyuki

1.略歴
 1973  東京大学教養学部文科三類入学
 1975  東京大学文学部第三類(語学文学)英語英米文学専修課程進学
 1979  東京大学文学部第三類(語学文学)英語英米文学専修課程卒業(文学士)
 1979  東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程入学
 1982  東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了(文学修士)
 1982  東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程進学
 1984  東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程単位取得満期退学
 1984  アメリカ合衆国イェール大学大学院英語英文科修士課程入学
 1986  アメリカ合衆国イェール大学大学院英語英文科修士課程修了 修士号(M. A.)取得
 1983  東洋女子短期大学 非常勤講師
 1984  東洋女子短期大学 辞職
 1984  東京学芸大学教育学部 講師
 1987  東京学芸大学教育学部 助教授
 1988  東京大学教養学部 助教授
 1997  東京大学大学院総合文化研究科・教養学部 地域文化研究専攻 助教授
 1999  東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 英語英米文学専修課程 助教授
 2004~ 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部 英語英米文学専修課程 教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   (概要)
   アメリカ文学。これまで同様、現代アメリカ小説の紹介・翻訳に努めるとともに、翻訳の文化的意義などについても発言してきた。
 c 研究業績
 (1) 著書
共著、「シリーズもっと知りたい名作の世界4 ライ麦畑でつかまえて」、ミネルヴァ書房、2006.5
編著、柴田元幸ほか、「世界は村上春樹をどう読むか」、文藝春秋、2006.10
共著、「20世紀アメリカ文学を学ぶ人のために」、世界思想社、2006.10
共著、「アーネスト・ヘミングウェイの文学」、ミネルヴァ書房、2006.11
単著、「つまみぐい文学食堂」、角川書店、2006.12
 (2) 書評
「小野正嗣『森のはずれで』」、文藝春秋、2006.6、一般雑誌、『本の話』2006年7月号、16-17頁、2006.7
「高橋源一郎『ニッポンの小説 百年の孤独』」、文藝春秋、2007.1、一般雑誌、『本の話』2007年3月号、10-11頁、2007.3
「芥川龍之介短篇集『芥川龍之介』」、新潮社、2007.6、一般雑誌、『波』2007年7月号、36-37頁、2007.7
 (3) 啓蒙
「卒論って、どう指導したらいいんでしょう」、学術論文誌『英語青年』Vol. CLII, No. 12、3-5pp、2007.3
 (4) マスコミ
「芥川の多様さ、巧みに英訳」、産経新聞、2006.4.11
「無意味な生に意味見いだした「ファーミン」」、産経新聞、2006.7.17
「随所に遊び心 斬新な文芸誌」、産経新聞、2006.10.9
「オースターの不思議な新作」、産経新聞、2006.12.12
 (6) 学会発表
「英語を読む愉しみ」、神奈川県高等学校教科研究会 英語部会英語教育研究大会、横浜市西公会堂、2006.5.30
「アメリカ文学の鏡に映し出された東欧・中欧」、ポーランド・日本・アメリカ――境界を越える文化、東京大学 本郷キャンパス、2006.6.16
「訳すという読み方」、文学を読む/翻訳する/研究する、東京大学 本郷キャンパス、2006.10.7
「現代アメリカのハック・フィン」、日本のハック・フィン、立教大学 太刀川記念館、2006.10.13
「翻訳の詩学」、翻訳の詩学 エクソフォニーを求めて、東京大学 駒場キャンパス、2006.11.15

3.主な社会活動
 (1) 他機関での講義等
上智大学非常勤講師、2006.4~2006.5
東京工業大学非常勤講師、2006.10~2007.2
東京工業大学特別講演、2007.4~2007.4
東京女子大学特別講演、2007.6~2006.6
昭和女子大学特別講演、2007.6~2007.10
東京工業大学非常勤講師、2007.10~



 准教授 渡邉 明  WATANABE, Akira

1.略歴
 1987年 3月  東京大学文学部英語英米文学専修課程卒業
 1989年 3月  東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻修士課程修了
 1993年 9月   マサチューセッツ工科大学大学院言語・哲学科博士課程修了
                      博士号(Ph.D. in Linguistics)取得
                      博士論文 AGR-Based Case Theory and Its Interaction with the A-bar System
 1994年 4月  神田外語大学外国語学部英米語学科専任講師
 1997年 4月  神田外語大学大学院言語科学研究科助教授
 1998年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科助教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   (概要)
   DPの内部構造、古代日本語の話題・焦点構造、および否定一致
 c 研究業績
 (1) 著書
共著、English、Akira Watanabe他、「Wh-Movement: Moving On」、MIT Press、2006
 (2) 論文
「Functional Projections of Nominals in Japanese: Syntax of Classifiers」、Natural Language and Linguistic Theory、Vol. 24, no. 1、pp241-306、2006
 (3) 予稿・会議録
一般講演、「A Parametric Shift in the D-system during the Middle English Period: Relativization, Articles, Adjectival Inflection, and Indeterminates」、9th Diachronic Generative Syntax Conference (DIGS 9)、University of Trieste、2006.6、「DIGS 9」pp49-50、2006.6
「Units and architecture of the computational system」、日本英文学会第79回大会、慶応大学、2007.5.19、「第79回大会資料」、pp25-26、2007.5
“Setting the Wh-Movement Parameter”,Language Acquisition and Development:Proceedings of GALA2005、Adriana Belletti,Elasa Di Domenico,and Ida Ferrari,eds.,Cambridge Scholars Press,550-563.、2006
“Topic-Focus Articulation in Old Japanese:So/Zo and Koso,”Proceedings of the Workshop on Altaic Formal Linguistics Ⅱ(MIT Working Papers in Linguistics,vol.52)、pp.121-137、2007
”  (4) 学会発表
「A Parametric Shift in the D-system during the Middle English Period: Relativization, Articles, Adjectival Inflection, and Indeterminates」、9th Diachronic Generative Syntax Conference (DIGS 9)、University of Trieste、2006.6.10
「Some Remarks on Negative Concord and Bipolar Items in Japanese」、上智大学言語学会第21回大会、上智大学、2006.7
「Units and Architecture of the Computational System」、日本英文学会第79回大会、慶応大学、2007.5.19
 (5) 会議主催、チェア他(会議運営に関する貢献で、発表を伴わないもの)
「日本英語学会第24回大会」、開催校委員、2006.11.4~2006.11.5、東京大学
「日本英文学会第79回大会」、チェア、「統語研究の方向性」、2007.5.19~2007.5.20、慶応大学


3.主な社会活動
 (1) 他機関での講義等
関西学院大学非常勤講師、2007.9~2007.9
 (2) 学外組織(学協会、省庁を除く)委員・役員
「横浜国立大学」、博士論文外部審査委員、2007~2007.8



 准教授 阿部 公彦  ABE, Masahiko

1.略歴
 1989年 3月  東京大学文学部英語英米文学科専修課程卒業
 1989年 4月  東京大学大学院人文科学研究科(英語英米文学専攻)入学
 1992年 3月  東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了・修士(文学)
 1993年10月  連合王国ケンブリッジ大学大学院博士課程入学(英米文学専攻)
 1997年 5月  同博士課程修了 博士号取得(文学)
                    タイトル:‘Wallace Stevens and the Aesthetic of Boredom’
 1992年 4月  東京大学文学部英語英米文学科助手
 1993年 4月  帝京大学文学部助手
 1997年 4月  帝京大学文学部専任講師
 2001年 4月  東京大学大学院人文社会系研究科助教授

2.主な研究活動
 a 専門分野 と b 研究課題
   英語圏の詩、とくに20世紀におけるイギリスやアメリカの詩の研究を中心とする。個々の詩作品の緻密な解釈と、作品を作品たらしめる力学の解明に向けた努力を研究の中心としつつ、同時に、「なぜ詩でなければならないか?」という素朴な疑問との取り組みをも新たな課題とする。詩を自足的なジャンルとみなすのではなく、「詩的であること」を絵画・舞台芸術、スポーツ、インターネット空間などとの関係でとらえることもテーマとする。
 c 主な研究業績
 (1) 著書
単著、「英詩のわかり方」、研究社、2007.3
共訳、「しみじみ読むイギリス・アイルランド文学」、松柏社、2007.6
 (2) 論文
「スローモーション考」、八事、23号、47-62頁、2007.3
「ジョージ・エリオットのですます調」、英語青年、2007年5月号、83-88頁、2007.5
 (3)解説
「表紙について」、雑誌『英語青年』2006年4月~2007年3月号、2006
 (4) 学会発表
「文学の変貌・文学研究の展開」、第二回芸術とコミュニケーション合同研究会、大阪大学、2006.8.10
 (5) 会議主催、チェア他(会議運営に関する貢献で、発表を伴わないもの)
「日本英文学会関東支部設立準備会」、チェア、「英文学的出版事情についていろいろ知りたい! ― 編集者緊急座談会」、2006.1.14、青山学院大学

3.主な社会活動
 (1)他機関での講義等
東京外国語大学非常勤講師、2006.7~2006.8
大阪大学非常勤講師、2006.8~2006.8
学習院大学非常勤講師、2007.4~
 (2)学会
「日本英文学会関東支部」、役員・委員、理事、例会幹事、2006.4~
「アメリカ文学会東京支部」、その他、幹事、2007~
「日本T.S.エリオット協会」、役員・委員、2007~
「日本T.S.エリオット協会」、その他、編集委員、2007~
「日本アメリカ文学会」、役員・委員、代議委員、2007.10~




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