2 教育とその成果

(1) 入学と進学

a 学部への進学・学士入学等

2006年度文学部学生数



2007年度文学部学生数




b 学士入学試験の実施状況




(2) 教育の成果

a 大学院の学位取得状況

  学位取得者数
( )はいわゆる論文博士で内数
  2005年度 2006年度 2007年度
修士 博士 修士 博士 修士 博士
人文社会系研究科 149 71(18) 135 61(11) 127 58(9)


b 博士論文のオンデマンド出版

 東京大学大学院人文社会系研究科では、2000年11月から富士ゼロックス(現在はコンテンツワークス株式会社)の運営するウェブサイトBook Parkを利用して、博士論文の公開を開始した。これは、インターネット上に、本研究科の審査に合格した博士論文のリストを掲示し、読者からの購入の希望に応じて当該論文の複写・製本サービスを提供するものである。
 これは私たちの研究科における研究・教育の成果をより広く公開していくための方策の一つとしてなされている。博士論文は、その執筆者が研究者の仲間入りをしたことを示す確かな証であるとともに、大学院として研究と教育にあたった最新の成果でもある。したがって、博士論文の公開は、私たちのめざす情報公開と点検評価の推進の上で決定的な意味を持つことになるだろう。この企画は他の国立大学では前例のなかったものであるが、人文社会系大学院における研究成果を社会に還元するためのあらたな方法を、時代の要請に即した形で他に先駆けて実践しているものといえる。これが博士論文のオンデマンド出版を推進する最大の理由である。
 さらに、こうした公開によって博士論文へのアクセスが容易になれば、後続の研究に対して、基礎的な情報源となるとともに、乗り越えなければならない目標を設定することにもなる。このような形で各研究分野の活動がさらに活性化されることも、当然の結果として期待している。同時に、本研究科の博士論文が多くの人々の目にとまることにより、書籍としての刊行につながる可能性を開くことになれば良いとも考えている。
 オンデマンド出版サービスを開始して以来、2008年9月の時点でウェブサイト上にタイトルが掲載された博士論文の数は51点に達している。これには、最新の博士論文のほか、過去9年間に提出された博士論文、さらに本研究科博士課程出身者が海外の大学に提出した博士論文も含まれている。これまでは論文執筆者の希望に応じて公開を行ってきたが、今後は、オンデマンド出版による博士論文の公開を幅広くよびかけ、これを促進していく方向で事業をすすめている。なお、このサービスの詳細については文学部・人文社会系研究科のウェブサイト上にある博士論文ライブラリーのコーナーを参照していただきたい。

c 学部卒業生の進路

平成18(2006)年3月卒業者進路状況


平成19(2007)年3月卒業者進路状況


d 学部卒業生の就職状況

2006年3月卒業者


2007年3月卒業者





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