実施日:2019年2月9日(土)~2019年2月22日(金)

【プログラムの概要】

平成30年度「文学部冬期特別プログラム」が2019年2月9日(土)~2月22日(金)の14日間にわたって行われ、東京大学文学部と英国のセインズベリー日本藝術研究所との部局間協定により、考古学や文化遺産の各分野を中心に学部教育の総合的改革に係る部局別改革プランの一環として、実施されました。

このプログラムには、応募者の中から選抜された東京大学文学部、教養学部及び工学部の学生5名と、セインズベリー日本藝術研究所から選抜された英国等の大学の派遣学生5名の計10名が参加しました。

プログラムの「前半の部」ではロンドン及びイングランド南西部(2月9日(土)~2月14日(木))において、プログラム「後半の部」ではノリッチ及びびノーフォーク州各地(2月15日(金)~2月22日(金))において博物館・美術館等での見学実習、史跡等や歴史的都市の見学が実施されました。

その都度、関係者から詳細な説明を受け、歴史的背景や文化遺産の学術的・社会的価値について学ぶことが出来ました。また、参加学生は、英国・欧州の学生と食事と宿泊を共にしながら親交を深めることが出来ました。

【前半の部】

2月9日(土)~2月14日(木)の「前半の部(6日間)」では、主にロンドンに滞在しながら、同市の歴史文化遺産の多様性の理解に努めました。その後、数日をかけて様々な博物館、史跡などを見て回りましたが、大英博物館では学芸員が応接してくれ、普段は目にすることのできない貴重な遺物を直接手に取りながら学習することが出来ました。また、バスを使ってイングランド南西部の歴史文化遺産を訪問しました。

 博物館・美術館での見学実習においては、各館における多種多様な展示方法を学び、学芸員との議論を通じて、その意図や方針等をその都度確認し、知見を広げることが出来ました。

【後半の部】

2月15日(金)~2月22日(金)の「後半の部(8日間)」では、拠点をノリッチに移して、ノーフォーク州の歴史文化遺産について学習しました。

初日にはセインズベリー日本藝術研究所を訪問し、その後、州都ノリッチを含めたノーフォーク州の歴史的環境を現地訪問しながら学ぶことが出来ました。セインズベリー日本藝術研究所では歴史遺産に関する講義の受講や、グループ討論によるレポート作成を行い、また、前半の部で感じた意見等を発表して交流を深めました。

 

プログラム期間中には歴史文化遺産に関するイベントへ参加する機会もあり、特にグレッセンホールファームアンドワークハウスでは、セットフォード博物館ティーンエイジャー歴史クラブと交流する機会を得られ、日本と英国の文化交流の良い機会となり、その土地の歴史文化がどのように継承されているのか実感ができました。

このような様々な体験によって、本学とセインズベリー日本藝術研究所の学生との交流も深まり、非常に有意義なプログラムとなりました。

大英博物館イギリス・ヨーロッパ先史部門での実習(前半の部)
ローマン・バス遺跡の見学風景(前半の部)
アプトンハウスにて集合写真(後半の部)