プログラム実施期間:2017年9月9日(土)~2017年9月23日(土)

2017年9月9日(土)~9月23日(土)の15日間で、東京大学文学部と英国セインズベリー日本藝術研究所との連携により「学部教育改革」に係る部局別改革プランの一環として、平成29年度「文学部夏期特別プログラム」を考古学や文化遺産の各分野を中心に実施しました。

プログラムの前半(東京の部)では東京に滞在しながら、日本の歴史文化遺産の全体像の把握に努め、プログラムの後半(常呂の部)では北海道に移動し、本研究科の附属施設である北海文化研究常呂実習施設で北海道の歴史遺産と自然遺産を体験的に学び、本学の学部学生とセインズベリー日本藝術研究所からの派遣学生が、異なる価値観に触れながら学ぶ機会を提供することを目的として実施されました。

第4回目となる本年度のプログラムには、本学の学部学生5名とセインズベリー日本藝術研究所において応募者多数の中から選考された派遣学生5名の計10名が参加しました。

【東京の部】

実施内容:本郷キャンパスでの座学と見学実習、博物館・美術館での実習、歴史文化遺産サイト訪問、谷中・根津・千駄木でのグループワーク

9月9日(土)~9月15日(金)の「東京の部」の7日間は、本郷キャンパスでの座学、都内及び近郊の博物館・美術館や史跡等への訪問実施を行いながら、日本の歴史文化遺産の多様な側面を学びました。受講者たちは本郷キャンパス近くのホテルに宿泊しながら課題をこなし、日本と海外との壁を越えるかたちで親交を深めることができました。

【常呂の部】

実施内容:北海道の先史文化概説(講義)、勾玉の製作体験、遺跡出土土器の接合体験、実習施設周辺の遺跡見学、遺跡発掘体験、世界遺産 知床見学、博物館見学、異文化コミュニケーションとしての博物館展示(講義)

9月16日(土)~9月23日(土)の後半に実施された「常呂の部」の8日間は、北海道に移動し、北海文化研究常呂実習施設において北海道の歴史遺産と自然遺産を体験的に学びました。プログラムの期間中は附属する学生宿舎に宿泊し、自炊しながら課題に取り組み、受講者同士や参加スタッフ、そして地元北見市常呂町の支援者との交流を深めることができました。プログラムの最後には各受講者がこれまでの活動をまとめたレポートを作成し提出した後、終了証の授与が行われました。

このような様々な体験によって、本学とセインズベリー日本藝術研究所の学生との交流も深まり、非常に有意義なプログラムとなりました。

終了証の授与(常呂の部・北海文化研究常呂実習施設)
歴史文化遺産サイト訪問(東京の部・日光東照宮)
世界遺産 知床見学(常呂の部・知床峠)