実施日:2017年2月11日(土)~2017年2月24日(金)

【プログラムの概要】

2017年2月11日(土)~2月24日(金)の14日間、東京大学文学部と英国のセインズベリー日本藝術研究所の連携により学部教育の総合的改革に係る部局別改革プランの一環として、平成28年度「文学部冬期特別プログラム」を考古学や文化遺産の各分野を中心に実施しました。

このプログラムには、応募者の中から選抜された東京大学文学部及び教養学部の学生5名と、セインズベリー日本藝術研究所から選抜された欧米大学の派遣学生5名の計10名が参加しました。

プログラムの「前半の部」ではロンドンおよびイングランド南西部(2月11日(土)~2月16日(木))において、プログラム「後半の部」ではノリッチおよびノーフォーク州各地(2月17日(金)~2月24日(金))において博物館・美術館での見学実習や史跡等の見学が実施されました。

その都度、関係者から詳細な説明を受け、歴史的背景や文化遺産の学術的・社会的価値について学ぶことが出来ました。また、参加学生は、英国・欧州の学生と食事と宿泊を共にしながら親交を深めることが出来ました。

【前半の部】

2月11日(土)~2月16日(木)の「前半の部(6日間)」では、主にロンドンに滞在しながら、同市の歴史文化遺産の多様性の理解に努めました。その後、数日をかけてさまざまな博物館、史跡などを見て回りましたが、大英博物館では学芸員3名が応接してくれて、普段は目にすることのできない貴重な遺物を直接手に取りながら学習することが出来ました。また、一泊二日でイングランド南西部の歴史文化遺産を訪問しました。

受講者間では毎晩、訪れた博物館・美術館や史跡について議論を交わし、歴史文化遺産の意義を考える機会を持つことが出来ました。

【後半の部】

2月17日(金)~2月24日(金)の「後半の部(8日間)」では、拠点をノリッチに移して、ノーフォーク州の歴史文化遺産について学習しました。

初日にはセインズベリー日本藝術研究所を訪問して、水鳥真美統括役所長、サイモン・ケイナー博士より歓迎の言葉を頂きました。その後、州都ノリッチを含めたノーフォーク州の歴史的環境を現地訪問しながら学ぶことが出来ました。セインズベリー日本藝術研究所では歴史遺産に関する講義の受講や研究所主催のイベントにも参加しました。また受講者たちによるグループ討論も行われ、前半の部で感じた意見等を英語で口頭発表しました。この他に、セットフォード・フォレストを訪問した際には、発掘前の墳墓遺跡における測量調査を体験しました。

このような様々な体験によって、本学とセインズベリー日本藝術研究所の学生との交流も深まり、非常に有意義なプログラムとなりました。

バッキンガム宮殿前にて(前半の部)
セインズベリー日本藝術研究所にて
ノリッチの遺跡に関する講義(後半の部)
グライムズ・グレイヴス遺跡の坑内にて(後半の部)