実施日:2020年2月5日(水)~2020年2月14日(金)

【プログラムの概要】

2019年度「文学部冬期特別プログラム」が2020年2月5日(水)~2月14日(金)の10日間にわたって行われ、東京大学文学部と英国のセインズベリー日本藝術研究所との部局間協定により、考古学や文化遺産の各分野を中心に学部教育の総合的改革に係る部局別改革プランの一環として、実施されました。

このプログラムには、応募者の中から選抜された東京大学文学部、教養学部及び法学部の学生5名と、セインズベリー日本藝術研究所から選抜された英国の大学の派遣学生5名の計10名が参加しました。

プログラムの概要は「博物館・美術館等の見学」「史跡等の見学」「歴史的都市の見学」「講義・実習等」の内容で実施されました。

その都度、関係者から詳細な説明を受け、歴史的背景や文化遺産の学術的・社会的価値について学ぶことが出来ました。

【プログラムの実施内容】

プログラムでは、まずロンドンに滞在しながら、同市の歴史文化遺産の多様性の理解に努めた。プログラム初日に受講者は大英博物館に現地集合し、そこから二日間にわたってさまざまな博物館・美術館、史跡などを見て回った。大英博物館では学芸員が応接してくれ、普段は目にすることのできない貴重な遺物を直接手に取りながら学習した。その後、バスを使って、オックスフォードを経由して、イングランド南西部のソールズベリーに移動した。

ソールズベリーに拠点を移してからは、ディヴァイジーズ、サウサンプトン、アンドーヴァー、スウィンドン、ボーンマスの大学、博物館・美術館、史跡等で歴史文化遺産について学習した。セインズベリー日本藝術研究所センター長のサイモン・ケイナー博士とは、ディヴァイジーズで合流して、歓迎の言葉を頂いた。ソールズベリーの宿泊所であるセーラム・カレッジでは、歴史遺産に関する講義の受講や、グループ討論によるレポートの作成も行った。受講者たちは、プログラムで感じた意見等を発表し、交流を深めた。議論の内容は、博物館の学術的・社会的役割の違いや、文化遺産の歴史的価値や背景、展示・解説方法、日本と英国の新石器時代における比較等、多岐にわたっていた。

東京大学からの参加学生は英国の学生と食事と宿泊を共にしながら親交を深めた。

ストーンヘンジの見学風景
サウサンプトン大学考古学研究室での実習
ソールズベリー大聖堂にて集合写真