1947年、熊本生まれ。人が関わるあらゆる事柄の基本的筋道について、言葉による地図を作成することを目指す。そのために、自然の一員としての生命体、動物である人間における自己性の問題をはじめ、知覚世界、意味の世界、社会の諸秩序などがどのようにして成立し、互いにどのような関係にあるのか、その順序に注意を払って考察している。伝統的哲学が育んできた諸概念や言葉から自由になって、日常の言葉で、一つ一つの語にあらためて適切な内容を盛り込みながら叙述してゆくことを心がけている。
『知覚する私・理解する私』
勁草書房、平成5年7月.
『食を料理する―哲学的考察―』
東信堂、平成15年12月.
『言葉の力』
東信堂、平成17年6月.
『音の経験――言葉はどのようにして可能となるのか――』
東信堂、平成18年10月.
『哲学史を読む Ⅰ』
東信堂、平成20年6月.
『哲学史を読む Ⅱ』
東信堂、平成20年6月.
『風の想い――奈津――』
春風社、2013年(小説).
『価値・意味・秩序 もう一つの哲学概論・哲学が考えるべきこと』
東信堂、2014年.
『経験のエレメント 体の感覚と物象の知覚・質と空間規定』
東信堂、2015年.
『感情と意味世界』
東信堂、2016年.
『二つの季節』
春風社、2018年(小説).
『私というものの成立』
勁草書房、平成6年10月.
フランス哲学・思想事典
弘文堂、平成11年11月 (18世紀総論・19世紀総論・他).
『環境――安全という価値は・・・』
東信堂、平成17年11月.
『環境――設計の思想』
東信堂、平成19年3月.
哲学の歴史(全12卷・別巻1)
中央公論新社、平成19年6月 (編集委員、第6巻責任編集、総論その他).
『環境――文化と政策』
東信堂、平成20年3月.
『言葉の働く場所』
東信堂、平成20年12月.
『言葉は社会を動かすか』
東信堂、2009年.
『哲学への誘いI 哲学の立ち位置』
東信堂、2010年.
『哲学への誘いII 哲学の振る舞い』
東信堂、2010年.
『哲学への誘いIII 社会の中の哲学』
東信堂、2010年.
『哲学への誘いIV 世界経験の枠組み』
東信堂、2010年.
『哲学への誘いV 自己』
東信堂、2010年.
『言葉の歓び・哀しみ』
東信堂、2011年.
『哲学すること――松永澄夫への異議と答弁』
中央公論新社、2017年.
「因果連関からみた行為の諸側面」
『行為の構造』、pp.98-118、勁草書房、昭和58年4月.
「大陸系哲学」
『テキストブック西洋哲学史』、pp.125-152、有斐閣、昭和59年8月.
「死の観念に映された生の姿」
『死』、pp.255-328、岩波書店、平成3年3月.
「哲学の覚醒」
『文化としての20世紀』、pp.63-100 、東京大学出版会、平成9年5月.
他多数