一ノ瀬 正樹 名誉教授

略歴

学歴

  • 茨城県立土浦第一高等学校卒業
  • 東京大学文学部第一類哲学専修課程卒業
  • 東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了
  • 東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得満期退学

職歴

  • 東洋大学文学部専任講師(1991年4月)
  • 東洋大学文学部助教授(1994年4月)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科助教授(1995年4月)
  • 英国オックスフォード大学客員研究員(2002年7月~2003年7月、2008年11月~2008年12月)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科教授(2007年1月~2018年3月)
  • 武蔵野大学教授(2018年4月より)
  • 東京大学大学院人文社会系研究科名誉教授(2018年6月より)

〈兼任〉

  • 放送大学客員教授(2009年4月より現在に至る)
  • 英国オックスフォード大学the 2010 Uehiro Lecturer(2010年11月)
  • Honorary Fellow of the University of Oxford(2011年1月より現在に至る)

学位

  •  博士(文学) (1997 年11 月10 日東京大学より取得)

受賞歴

  • 第10回和辻哲郎文化賞(学術部門)受賞 (姫路市、1998年3月1日)
  • 第6回中村元賞受賞 (宝積比較宗教・文化研究所、1998年3月28日)

専門分野・キーワード

専門分野

哲学 (因果性の哲学、人格(パーソン)概念の研究)

キーワード

因果、確率、人格(パーソン)、曖昧性、死刑、責任、意思決定、動物の権利、ベイズ主義、イギリス経験論

現在の研究・関心

因果性、人格(パーソン)概念、という二つの問題について、英語圏の哲学をおもな手掛かりとしながら研究を進めている。因果の問題に沿っては、帰納、確率、ベイズ主義、曖昧性、生命現象における決定性と偶然性、意思決定、自由意志、などのトピックを扱う。また、人格の問題に絡んで、人格同一性、所有権、責任、刑罰、といった話題を論じている。それ以外に、そうした研究の応用として応用倫理的な研究も行っており、これまで、死刑論、安楽死論、殺人論、動物権利論、遺伝子倫理についての論考、などを発表してきた。全体として、知識とは人格が所有するものであり、しかもそうした所有の過程は即興的なものである、という制度的負荷を視野に入れた現象としての知識観を展開しようとしており、その流れで「音楽化された認識論」というアイディアも試みている。講義や演習では、ロック、ヒュームなどの古典経験論哲学者、ダメット、ウィリアムソンなどの現代分析哲学者、そして非古典論理や生物学の哲学にまつわる最先端の現代哲学などを素材として取り上げている。

主要業績

著書

など

Web公開論文

他多数

その他業績

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