研究室の風景
哲学会共催

トーマス・ニーノン教授講演会

 このたび東京大学大学院人文社会系研究科哲学研究室では、アメリカ・メンフィス大学のトーマス・ニーノン教授(Prof. Dr. Thomas Nenon)をお迎えして、下記のとおり、講演会を開催することになりました。奮ってご参加ください。
 ニーノン教授は、現代アメリカを代表する現象学者のお一人で、フッサールを中心に、ハイデガー、ディルタイ、カント、ドイツ観念論等に関して、厳密なテクスト解釈に基づく数々の刺激的な研究を公にされています。ハンス・ライナー・ゼップ氏とともに、フッサール全集第25巻(Aufsaetze und Vortraege (1911-1921))と第27巻(Aufsaetze und Vortraege (1922-1937))を共同編集したことでも知られています。このたびは、近年公刊されたフッサール全集第37巻(Einleitung in die Ethik.Vorlesungen Sommersemester 1920 und 1924)に基づいて、義務倫理学と徳倫理学との対立という観点とも絡めて、フッサール後期倫理学に関する講演をしてくださいます。
 著書: Objektivitaet und endliche Erkenntnis : Kants transzendental-philosophische Theorie der Wahrheit, Freiburg/Muenchen, Alber Verlag, 1986.
その他、共著、論文多数。
 ※ 講演はドイツ語で、ディスカッションはドイツ語と英語で行なわれますが、当日は講演原稿と日本語訳を配布する予定です。

日時: 2011年3月10日(木) 17:00~
場所: 東京大学(本郷キャンパス)法文2号館2階 哲学研究室

演題: “Vernunft und Gefuehl in Husserls spaeteren Vorlesungen zur Ethik (1920/1924)”(「フッサール後期倫理学講義(1920/1924年)における理性と感情」)

東京大学大学院人文社会系研究科・哲学研究室 榊原哲也
Tel./Fax. 03-5841-3739
mail
Copyright(C) 2011 Faculty of Philosophy, University of Tokyo, All rights reserved.