8月7日(月)から8日(火)にかけて、五神真総長、松木則夫理事をはじめとする本部一行5名が附属常呂実習施設の視察のために北海道北見市を訪れ、あわせて文学部が地域交流に関する協定を締結している北見市に対しても、表敬訪問が行われました。

 

 7日午後に北見市を訪れた五神総長一行は、佐藤健二研究科長をはじめとする人文社会系研究科の関係者5名と合流後、北見市を表敬訪問し、辻直孝北見市長らと懇談しました。文学部が北見市(旧・常呂町)で遺跡の発掘調査を開始して60周年となる本年を迎えるにあたり、長年にわたって支援と協力をいただいてきた北見市に対し、五神総長から感謝の言葉が述べられました。

 

 また、今後の地域連携の方向性として、知識集約型社会へのパラダイムシフトを大学が起点となって進めることによって地域が抱える課題を解決するという構想が総長から述べられ、東京大学が抱える知や人材、情報インフラ等のストックを活用しながら地域連携を強化してゆくという方針が、北見市との間で確認されました。

 

 総長一行はその後、北見工業大学を訪れた後、8日午前に常呂実習施設に到着し、佐藤宏之副研究科長と熊木俊朗准教授の案内のもと、実習施設研究棟、常呂資料陳列館、学生宿舎等の施設を視察しました。史跡常呂遺跡をはじめとして3,000軒もの竪穴住居跡が凹みで残る常呂川河口地帯において、1957年以来毎年発掘調査を継続してきた人文社会系研究科・文学部の研究成果と教育実績に対し、その価値の高さを改めて認識したとの総長からの発言があり、広く国内外に向けて成果をアピールすることの重要性が指摘されました。

 

 一行はあわせて施設に隣接する北見市教育委員会の史跡公園「ところ遺跡の森」も見学し、北見市と常呂実習施設が一体となって進める文化財の保護と活用の成果についても詳しい説明を受け、視察を終了しました。

 

常呂資料陳列館

 

常呂資料陳列館内にて、熊木准教授から説明を受ける五神総長と松木理事