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ニューズレター
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小説 芸能班第13回公開研究会兼公開講演会
主催:小設芸能班
*
日時:2010年3月15日(月)
会場:東北大学国際文化研究科大会議室(101号室)
(仙台市青葉区川内41)
参加者:計12名(うち特定領域構成員4名)
プログラム:
司会:勝山稔(東北大学准教授)、高西成介(高知女子大学准教授)
〔研究発表〕9時~9時45分
城谷 妙子(東北生活文化学園大学非常勤講師)
「魯迅が使用した「日本語」の意味――『狂人日記』と『阿Q正伝』の事例を中心に――」
〔公開講演〕9時55分~10時55分
井上 浩一(東北大学非常勤講師)
「現代日本における『水滸伝』と「革命」――北方謙三『水滸伝』を手掛かりに――」
〔研究発表〕11時5分~12時
塩 卓悟(関西大学アジア文化交流センター非常勤研究員)
「江戸時代における『太平広記』の受容」
小説芸能班の第13回(最終回)の公開研究会兼公開講演会が3月15日東北大学国際文化研究科で開催された。内容は東北大学講師の井上浩一氏の講演と、東北生活文化学園大学の城谷妙子氏及び、関西大学の塩卓悟氏による研究発表の3本立てであった。
最初の城谷氏の発表は、魯迅の作品中に見える日本語語彙の問題に注目した考察で、特定領域研究の中でとかく、日中文化交流という考察を試みているにもかかわらず個別の研究内容が「中国から日本へ」という文化受容の直流の事実ばかりが顕著となっているが、城谷氏の研究は、まさに日本から中国へという「交流」の実態を示す証左となるものとなった。今回は『狂人日記』『阿Q正伝』の2作品に限定した使用傾向の一端の紹介であったが、著名な魯迅作品に日本語の語彙が少なからず確認されるという事実驚かされた。なお附言しておくが、城谷氏の発表は2009年7月に中央大学で開催された小説芸能班の公開研究会で発表予定であったが、ご本人のご出産の都合もあり、2010年3月に延期となった。出産育児に忙殺される中、発表の準備に尽力された城谷氏の努力に敬意を表したい。
次の井上氏の講演は、近代日本における『水滸伝』の受容の中でも、今回は北方謙三『水滸伝』を取り上げた。北方謙三による『水滸伝』受容状況は、原典に即した翻訳の段階を脱して、様々な登場人物の性格に加工を加え、従来にない水滸伝の一つの読み方を示したほか、北方謙三による『水滸伝』に見える革命の意義について、北方の言行録をもとに考察を行った。
そして最後の塩氏の発表は、「江戸時代における『太平広記』の受容」と題して、宮内庁書陵部及び国立公文書館所蔵の『太平広記』を中心に、日本各地の所蔵される『太平広記』の版本的考察を行った。その結論として『太平広記』は江戸時代の日本市場に比較的早い時期に伝来し、流通したこと。また宮内庁書陵部藏談刻本及び国立公文書館藏林羅山旧蔵本に見える厖大な書き入れから見える当時の読者の関心の傾向を分析し、これらの書き入れを行った人物をアプローチすべく所蔵系統の検討状況の報告を行った。
(文責:勝山 稔)
【関連書籍】
・
『日本庶民文芸と中国』
(2007年12月刊)
【関連活動】
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小 説芸能班第2回研究会
「中 国長編白話小説『水滸伝』の日本伝来とその影響」
(2005/08/29)
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小 説芸能班主催公開研究発表会「近代日本における中国白話小説「三言」所収篇の受容について」
(2006/7/23)
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小 説芸能班講演会「『金瓶梅』の受容と古小説における海の伝承
」
(2006/9/22)
・
小 説芸能班第6回研究会「近代日本における白話小説受容史―「三言」訳者群像と平岡龍城」
(2008/1/14)
・
に んぷろワークショップ2008パネル1:小説芸能班・日中儒学班共催「江戸時代から明治・大正期における漢文訓読の問題――訓読と翻訳のあいだ――」
(2008/7/26)
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小 説芸能班公開市民セミナー「日本にやってきた中国の小説たち」
(2008/12/6)
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小説芸能班第9回研究会
(2008/12/7)
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小 説芸能班第10回研究会
(2009/7/25)
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小説芸能班第3回市民セミナー(in帯広)「中国古典小説『白蛇伝』の 不思議」
(2009/11/7)
小説芸 能班名古屋市民セミナー「中国古典への招待―日本人が愛した物語の魅 力」
(2009/7/4~12/5)
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