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小説芸能班第3回市民セミナー(in帯広)
発表題目「中国古典小説『白蛇伝』の不思議」
講師:勝山稔(東北大学)
期日:2009年11月7日(土) 14時~16時00分
会場:帯広市図書館 多目的ホール
(北海道帯広市西2条南14丁目3番地1)
参加者:51名
 
中国古典小説「三言」に収録された「白蛇伝」は、当時の話しことばに近い「白話」という文体で書かれ、一般の人々にも親しみやすい文体で一世を風靡しました。しかし知識人層の評価は低く、清代には禁書に指定され、後にはその存在自体が忘れ去られ「幻の小説」と言われました。しかしその小説は、後に日本に伝わると中国人が全く予想もしなかったものに日本人は使い始めたのです。それは何でしょう?当時の中国社会や日本で映画化された「白蛇伝」の紹介も含めて、その不思議を解き明かそうと思います。
 

 小説芸能班の第3回市民セミナーが11月7日(土)に帯広市図書館多目的ホールで開催された。当日は名古屋でも小説芸能班の市民セミナー(会場:中日文化センター 講師:川島優子)が同時開催されており、今回は勝山の単講の形式での開催となった。
 講義内容は中国古典小説「三言」に収録された「白蛇伝」であった。当時の話し言葉に近い「白話」という文体は、一般の人々にも親しみやすい文体であったため、人口に膾炙する存在となったが、文語ではなく口語で文章に書くという行為は当時の知識人層の批判を買い、清代には禁書に指定されたこともあり、その後は「三言」の存在自体が忘れ去られることとなった。しかし「三言」は海域を越えて日本に伝わると、その口語に近い文体が語学の教材として評価を受け、伊藤仁斎をはじめ当時の儒学者が読解を試みると、後には「語学教材」から愛読の対象して普及することとなったというものであった。
 帯広市図書館の話では、帯広市では帯広畜産大学等を中心として農業や畜産を中心とした講演が多く、文学、それも中国小説については殆ど前例がなかったことと、帯広市では新型インフルエンザ警報が発令中ということもあり、どれだけの市民が参加するのか読みかねたが、予想を上回る51名の参加者を集めた。
 また今回は小説芸能班と帯広市図書館の共催という形で開催されたが、市民セミナーの広報活動や実際の会場運営の殆どは帯広市図書館のスタッフによって行われた。特に帯広市図書館の吉田真弓館長には企画や日程の調整から、当日の司会まで献身的に協力いただいた。特に記して謝意を表したい。
 
(なお余談であるが、講演には高校生や中学生、そして小学生も数名受講し、特に小学生からは質問も出された。従来の市民セミナーでは比較的熟年世代が多かったが、今回は帯広市図書館の広報活動が功を奏して様々な世代からの参加が行われた)
(文責:勝山稔)
 
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