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重点 項目《東アジアの視点から見た五山文化》第1回研究会




《東アジアの視点から見た 五山文化》について
  にんぷろ重点項目(ハ)《東アジアの視点から見た五山文化》では、日本一国文化史観では傍流扱いであった中世(鎌倉・室町時代)の五山文化を、中国伝来文化の受容・発展からなる世界性を備えたものとして捉え、旧来欠如していた多分野学際的な視角から再評価することにより、日本文化史における中世の独自性を明らかにするとともに、近世につながる要素・萌芽を見出すことを試みる。なお、ここにいう「五山」とは、狭義の五山の禅宗寺院のみを指すのではなく、五山の周囲にあってその影響を受けた文化圏域を広く指している。

《東アジアの視点から見た五山文化》第1回研究会

日時:2008年12月14日(日) 14:00~17:00
会場:東京芸術大学大学院・美術研究科・文化財保存学専攻・保存修復建造物研究室
    総合工房棟A棟1階

プログラム: 
  〔研究報告〕
     野村俊一(東京芸術大学、都城建築班)
      「五山の建築・詩文・風景―瑞泉寺徧界一覧亭をめぐって―」

参加者:7名(うち特定領域構成員5名)
  野村報告は、五山の建築・庭園について、風景認識や詩文創作と関連づけながら論じたものである。これまでの建築・庭園に関する研究においては、その形態・様式などが主として研究されてきたが、それらを制作・受容することの意味(理念)については十分な研究がなされていない。このような認識に立って、野村報告は建築・庭園の風景(景観)を五山の禅僧たちがどのように意味づけていたのか、またその意味づけにおいて詩文の創作がどのような役割を果たしていたのかを、瑞泉寺の徧界一覧亭を詠じた詩を集める『徧界一覧亭記』を取りあげながら考察した。それによって、『徧界一覧亭記』に加わった社友組織の実態、徧界一覧亭の詩板制作の持つ意味、『徧界一覧亭記』の詩にあらわれた「造化」の理念などを明らかにした。  
  野村報告は、建築・庭園研究と文学研究とを結びつける形で五山文化に関する新たな問題領域を示したものであり、その点でにんぷろ重点項目「五山文化」研究にとって重要な意味を持っている。
【これまでの関連活動】
都城建築班主催ワークショップ「『大宋名藍図』・『五山十刹図』・『大宋諸山図』をめぐって」 (2007/5/25)
文献資料研究部門主催シンポジウム「東アジア海域文化交流のなかの五山禅林」(2007/9/8、11/23)
2008年度夏季セミナー「東アジア海域交流のなかの五山文化」(2008/8/25-28)
《五山文化》第2回 研究会「文化の翻訳・文化の複合―五山文化研究のさまざまな視点―」(2009/3/7)

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