- 期日:2008年12月7日(日)
- 会場:高知女子大学学生自習室
- プログラム:
- 司会:勝山稔(東北大学准教授)
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- 〔研究発表1〕9時30分~10時30分
- 高西成介(高知女子大学准教授)
- 「唐代小説に描かれた『海』初探――『広異記』を中心に――」
- 〔研究発表2〕10時40分~11時40分
- 塩卓悟(関西大学アジア文化交流センター非常勤研究員)
- 「近代日本における唐宋文言小説の受容――静嘉堂文庫所蔵『太平広記』『夷堅志』を中心に――」
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- 小説芸能班の第9回目の公開研究会が12月7日高知女子大学で開催された。内容は高知女子大学の高西成介氏と関西大学の塩卓悟氏の二本立て
であった。
- 最初の高西発表は前回の六朝小説に見える海のイメージに続く、唐代小説に見られる海についてを、特に『広異
記』に見える事例を中心に考察を試みた
- 吉川幸次郎や石川忠久氏など、過去の中国文学に於ける海のイメージは、人々の往来を途絶する暗黒
の世界であるという指摘が一般的であった。しかし『史
記』や『広異記』に見られる記事を博捜すると、東方海上世界に関する中国人の関心が垣間見え、中でも『広異記』「海州獵人」に見える蛇に関わる説話は、
『捜神後記』や日本の『今昔物語』、また朝鮮の『三国遺事』などにも類似した話柄が発見されるなど、東シナ海における説話の共通性に言及を行った。
- また塩氏の発表は、塩氏が近年調査を行っている静嘉堂文庫所蔵『太平広記』『夷堅志』の所蔵状況と、各書籍
の版本の考察が中心となった。例えば静嘉堂文庫の『太平広記』には明代嘉靖刊本と、清代嘉慶刊本の二種類があり、明代嘉靖刊本は陸樹声蔵本を経由して静嘉
堂文庫に、また清代嘉慶刊本は中村と印記があり、静嘉堂が後に購入する中村正直蔵本によるものではないかと推察した。
今回はにんぷろ関係者以外に関西外語大学安田真穂准教授なども参加され、多くの議論が行われた。
- なお次回は来年度7月下旬に東京で公開研究会を開催し、『金瓶梅』の訓読の事例研究として川島優子氏が、日
本に於ける白話小説の受容に大きな役割を果たした井上紅梅について勝山が検討する予定である。
(文責:勝山稔)


【これまでの関連活動】
・小
説芸能班講演会「中国長編白話小説『水滸伝』の日本伝来とそ
の影響」(2005/08/29)
・小
説芸能班主催公開研究発表会「近代日本における中国白話小説「三言」所収篇の受容について」(2006/7/23)
・小
説芸能班講演会「『金瓶梅』の受容と古小説における海の伝承」(2006/9/22)
・小
説芸能班主催第6回公開研究会・講演会「近代日本における白話小説受容史―「三言」訳者群像と平岡龍城」(2008/1/14)
・に
ん
ぷろワークショップ2008パネル1:小説芸能班・日中儒学班共催「江戸時代から明治・大正期における漢文訓読の問題――訓読と翻訳のあいだ――」(2008/7/26)
・小説芸能班公開市民セミナー「日本にやってきた中国の小説たち」(2008/12/6)
小説芸能班の活動について詳しくはこちら
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