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連続講座「禅と美術」
この「禅と美術」をテーマとする連続講座は、昨年度までの夏季セミナーを受けて開催された。会期を正月明けの時期へと変更したため連続講座と銘打ったかたちとなったが、国内外の第一線で活躍する研究者を講師として招聘し、講義とデクスカッションをとおして、大学院生をはじめとする若手研究者の養成を目的とする点で、大きな変化はない。今回は、福岡での開催となったが、古来、博多が日本における禅宗文化発祥の地であり海域交流の窓口であったことから、「禅と美術」をテーマに選び、広く若手研究者の参加を募り、学術研究の一端を地域社会にも還元するねらいから、にんぷろ文化交流研究部門調整班に加えて、九州藝術学会、福岡市美術館との三者共催としたことが新しい。
九州大学文学部を会場とする講義、福岡市美術館を会場とする公開講演とパネル・ディスカッション、さらに博多禅ゆかりの史蹟と寺院の見学、九州国立博物館で開催中の「京都五山展」見学など、盛りだくさんのメニューであった。福岡市美術館の常設ギャラリーでも、松永コレクションから禅宗美術の名品が展示され、参加者の多くが眼福をえた。正月明けにもかかわらず、2名の海外(韓国)からの参加者を含めた約50名近い研究者の参加者があり、公開講演では80名の聴講者があった。連日、活発な議論が行われ、盛況裏に終えることができた。
 
第1部 連続講座 1月4日~5日 会場:九州大学文学部会議室
・日本における初期禅宗と伝法衣 山川 暁(京都国立博物館)
・「頂相彫刻」と中世肖像彫刻 根立研介(京都大学)
・詩画軸の世界―禅僧の文雅― 島尾 新(多摩美術大学)
・博多禅と美術の諸相―雪舟、狩野派との関係をふくめて― 渡邊雄二(福岡市美術館)
第2部 公開講演 1月6日 会場:福岡市美術館講堂
・中世禅における死と再生の痕跡―Traces of Death and Rebirth in Medieval Zen
  ヘルムート・ブリンカー(Helmut Brinker チューリッヒ大学名誉教授)
・パネル・ディスカッション
  司会 井手誠之輔
  パネラー 山川暁、根立研介、島尾新、渡辺雄二、ヘルムート・ブリンカー
第3部 1月7日 見学会(バスハイク)
誓願寺、承天寺、妙楽寺、聖福寺、崇福寺、九州国立博物館「京都五山 禅の文化展」
関連ホームページ
 

図1 講座のようす
 

図2 懇親会、ブリンカー氏を囲んで
 

図3 見学会、妙楽寺にて
 
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