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文献資料研究部門シンポジウム「政治空間を如何に読むか」
【日時】 11月25日(土)9:50~17:00
【場所】 大阪市立大学田中記念会館2F会議室
【テーマ】 「政治空間を如何に読むか」
【タイムテーブル】
09:50-10:00 趣旨説明 平田茂樹(大阪市立大学)
10:10-11:00 〈報告1〉 平田茂樹「宋代の政治空間を読む」
11:00-12:00 〈報告2〉 八尾隆生(広島大学)「ヴェトナム黎朝前期の政治空間を読む前提」
(休憩)
13:00-14:00 〈報告3〉 杉山清彦(駒澤大学)「大清帝国の政治空間と支配秩序─八旗制下の政治社会─」
14:00-15:00 〈報告4〉 徳橋曜(富山大学)「中世末期フィレンツェの法規定と政治空間」
(休憩)
15:10-16:10 〈コメント〉
       松本保宣(立命館大学):中国史(唐代史)の立場より
       堤一昭(大阪外国語大学):モンゴル史の立場より
16:10-17:00 〈総括討論〉
出席者:24名
 
(総括)
 当日は、前近代中国の政治空間をどのように読み解くべきかについて、(1)政治空間のとらえ方、(2)政治空間の比較、(3)政治空間を読み解くための文献資料、の三点を中心に議論を行った。
 その中で、(1)モンゴル史、清朝史の研究に見られるように、中国の内外をも包み込む広領域の政治空間から宮城内の内廷レベルまで幾段階の重層的政治空間を捉える必要がある、(2)ベトナム史、モンゴル氏側からの提言に見られるように、中国の政治空間の問題は南北格差の問題を重視すべきである、(3)これまでの中国の政治史研究が漢民族の視点から語られることが多かったが、今後は多民族国家の政治史研究がより重要になってくる、(4)専制国家として現れてくる中国の政治空間を研究する際には、皇帝にアクセスする権限を持つ存在に目を向ける必要がある、(5)(4)とも関係するが、従来、中国の政治史研究は文臣に焦点を絞りすぎており、資料の残存の少ない武臣もしくは軍人に目を配る必要がある、(6)政治空間の問題を考える際、皇帝、官僚間に繰り広げられた身体儀礼とも言うべきものにも目を配る必要があり、ここに政治上の変化を読み取ることが可能である、等々意見交換が行われた。
(文責:平田茂樹)
 
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