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国際学術フォーラム「東アジアの文化と儀礼」
関西大学アジア文化交流研究センター主催 王権理論班共催
 7月28日(金)、関西大学アジア文化交流研究センター(文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業学術フロンティア推進事業「東アジアにおける文化情報の発信と受容」)と「にんぷろ」の「王権班」(歴史書編纂と王権理論に見る東アジア3 国の比較)との共催による国際学術フォーラム「東アジアの文化と儀礼」が関西大学以文館セミナースペースにおいて開催された。
 今年は関西大学創立120周年という節目の年であり、イベントは次々と実施されています。そんな中で、錚々たる講演者、発表者とコメンテータを迎えることができた今回の国際学術フォーラム「東アジアの文化と儀礼」は、新聞記者を含め約100名の参加者を得て、盛会となり注目を集めた行事の一つとなった。
 午前中は、湯一介(北京大学哲学系教授)「儒学の現代的意義─『儒藏』編纂の近況に触れて―」、楽黛雲(北京大学中国文学系教授)「文化の自覚と文学研究の新しい契機」両氏による二つの特別講演が行われた。湯一介・楽黛雲御夫妻の講演は両氏に対して関西大学が名誉博士号を授与したことに伴うものであるため、講演の前に学位授与式が執り行われた。参加者一同の注目する中で、中国近現代思想史を専門とする河田悌一関西大学学長による両氏の学問業績の紹介がなされ、そして学位授与に対する両氏の謝辞が述べられた。
 午後の研究発表は次のプログラムで行われた。
①B. エルマン(プリンストン大学) コメンテータ: 小島毅(東京大学)
“From Pre-modern Chinese Natural Studies to Modern Science in China”
②小南一郎(京都大学名誉教授) コメンテータ: 三浦國雄(大東文化大学)
「漢代の墓葬と儀礼」
③張 啓雄(台湾中央研究院) コメンテータ: 伊東貴之(武蔵大学)
「東西国際秩序原理の衝突──清末民国初期の中国・シャム外交交渉における名分問題」
④山内弘一(上智大学) コメンテータ: 吾妻重二(関西大学)
「『文公家礼』の祭礼説にみる朝鮮時代の宗族制度」
⑤片岡 龍(東北大学) コメンテータ: 陶徳民(関西大学)
「日本の儀礼研究―近世の学問と礼」
 この国際学術フォーラムの開催に当って、松浦章センター長をはじめとする関西大学アジア文化交流研究センターの研究員と小島毅氏を代表者とする「にんぷろ」の「王権班」のメンバーとが緊密に連絡を取り実施された。とくに当センターの研究員であり、「にんぷろ」のメンバーでもある陶徳民(王権班)、吾妻重二(民俗信仰班)、二階堂善弘(民俗信仰班)等が両組織の橋渡し役を果した。ちなみに、松浦センター長も「にんぷろ」の「海港地域班」のメンバーであり、センターの事務を統括する藤田高夫研究員と共にフォーラムの実行に尽力された。
 さらに『儒藏』編纂事業への協力について湯一介氏と打合せるため、二松学舎大学21世紀COEプログラム「日本漢文学研究の世界的拠点の構築」の戸川芳郎顧問(東方学会理事長)、高山節也拠点リーダーおよび町泉寿郎研究員などが、フォーラム前夜の懇親会および当日の特別講演と研究発表に出席された。
 このように、今回の国際学術フォーラムは実質上、文部科学省の助成している特定領域研究、21世紀COEプログラムおよび私立大学学術研究高度化推進事業学術フロンティア事業という3事業の間の活発で実りのある交流の場になったと言える。
 
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